人工股関節全置換術(THA)手術手順【医師・看護師・リハビリスタッフ用】

麻酔・外回り看護
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※使用する器械や医療材料、言葉の言い回し等は施設によって異なります

消毒・ドレーピング

両下肢を消毒する、その後スタッフに両下肢を持ち上げてもらい、下面も消毒する

両下肢をストキネットで覆い、ドレーピングを行う

ドレーピング後、使用するデバイスやオクトパスリトラクターの支柱をセッティングする

※オクトパスリトラクターは後にレトラクターを牽引するために使用する

皮膚切開

局所麻酔薬を注射した後、No.21メスで切開

股関節の展開を行う

大腿筋膜をNo.21メスで切開し、大臀筋を筋繊維に沿って分離していく

コブ脊柱エレベーターで、短回旋筋を引き出し、関節包が見えたらT字に切開する

☆レトラクター1・3・4を使用

骨頭を脱臼させる

股関節を屈曲、内転、内旋させ、単鈍コウで大転子を背中側へと引き、大腿骨頭を後方へと脱臼させる

☆幅広のノミを使用

大腿頸部の骨切りを行う

頸部をレトラクトしながら、術前のテンプレーティングに従い、オシレーターで頸部の骨切りを行う

☆エレバ

☆髄核鉗子

☆リュエル

☆レトラクター5・6(U字レトラクター)を使用

※大腿頸部骨折の場合は、骨頭抜去器で骨頭を除去してから、骨端線が望ましい角度になるように、骨切りを行う

また、ここまでの手順は「人工骨頭置換術」と同じ流れとなります

ぜひ以下のブログも参考にしてください

臼蓋側の形成

臼蓋のリーミングを実施

臼蓋をリーマーを使用して削る

☆骨頭抜去用ドリル(ドリル本体+ヤコブスチャック+骨頭抜去用ドリル)

☆コードレスリーマー(白い柄のリーマーヘッド装着用シャフト+コードレスリーマー+銀色の外筒)

カップトライアルを行う

リーマーで削った臼蓋にカップトライアルを填める

☆銀色柄のカップトライアル装着用シャフト+角度計+カップトライアル

カップ(本物)の挿入とカップの固定・ライナーの設置

本物のカップを挿入し、カップそのものをスクリューで固定する

☆カップ用打ち込み器

☆スクリュー装着用のフレキシブルドライバー+黒色ハンドル

☆25mmドリル+ドリルの把持鉗子

☆ドリルガイド

カップに合ったライナーを挿入する

☆ライナー用の打ち込み器

大腿骨側形成

大腿骨遠位側の形成を行う

☆大転子レトラクター

☆レトラクター3番

トライアルの実施と、大腿骨コンポートネント・フェモラルヘッド挿入

トライアル実施し、髄腔内洗浄を行った後、大腿骨コンポートネントの挿入とフェモラルヘッド設置

☆ボックスノミ+金属ハンマー

☆短鈍コウ

☆カナルファインダー

☆ステム装着用ハンドル+ステム(小さいもの・0~6番・リバース)

☆カルカリーマー

☆トライアル用ヘッド

☆トライアル用ネック

洗浄・閉創

洗浄と閉創を行い、手術終了


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