※この記事はPRリンクを含みます
😰「虫垂切除、明日入るんだけど…何を渡せばいいの?」
急性虫垂炎は夜間・休日を問わず緊急で入ってくることが多く、新人のうちは「準備する時間もない、手順もあいまい…」と焦ってしまいますよね。
この記事では、腹腔鏡下虫垂切除術の手術手順・使用器械・外回り看護のポイントを術式の流れにそって丁寧に解説します。読み終わる頃には、次の虫垂切除が少し楽しみになっているはずです🍈
\ はじめての転職なら /
腹腔鏡下虫垂切除術とは?新人オペ看が知っておく基礎知識
急性虫垂炎とはどんな病態?
虫垂炎は、盲腸の先端に付属する虫垂(長さ6〜9cm程度の細い管状器官)に炎症が起きる疾患です。糞石・リンパ組織の腫大・異物などによって内腔が閉塞すると、内圧が上昇して細菌感染が生じます。進行すると壊死・穿孔となり汎発性腹膜炎に移行するため、多くの場合は外科的切除が選択されます。
発症は若年層(10〜30代)に多く見られますが、全年齢層で起こりえます。手術室看護師にとっては緊急入室の代表的な術式のひとつです。「急患の虫垂です」と呼ばれたとき、すぐに動けるよう準備しておきましょう。
開腹手術と腹腔鏡手術の違いを理解しよう
虫垂切除術には開腹手術(マクバーニー切開など)と腹腔鏡下手術(ラパロ)があります。現在は多くの施設で腹腔鏡下手術が標準術式となっています。
| 比較項目 | 開腹手術 | 腹腔鏡下手術 |
|---|---|---|
| 切開創の大きさ | 5〜10cm程度 | 5mm〜12mm×3〜4か所 |
| 術後疼痛 | 比較的強い | 軽度 |
| 入院期間の目安 | 7〜10日程度 | 2〜4日程度 |
| 術野の視野 | 直接視野 | カメラ拡大映像(モニター) |
| 穿孔・腹膜炎時 | 対応可能 | 状況によっては開腹移行(コンバージョン) |
腹腔鏡手術の最大のメリットは低侵襲性です。小さな創で手術ができるため患者の回復が早い一方で、高度炎症・強固な癒着のある場合は開腹移行となることもあります。これをコンバージョンと呼び、決して「失敗」ではなく患者安全を優先した判断です。
手術前の準備|体位・ポート配置・器械台セッティング
基本体位と手術室のレイアウト
腹腔鏡下虫垂切除術の基本体位は仰臥位(背臥位)です。術中はトレンデレンブルグ体位(頭低位)や左側臥位傾斜をとることで、腸管を重力により頭側・左側へ移動させ、右下腹部の術野を確保します。
📋 術前セッティングチェックリスト
- 気腹装置のCO₂ガス残量・回路接続確認
- 腹腔鏡カメラ・光源装置・モニターの起動確認
- 超音波切開凝固装置のセッティング・動作確認
- 電気メスの接続・アースパッド装着確認
- 吸引・洗浄装置の接続確認
- 手術台の傾斜・フットレストの確認
- 尿道カテーテル挿入(施設ルールに従う)
標準的なポート配置(3ポート法)
腹腔鏡下虫垂切除術は一般的に3ポートで行われます。ポート(trocar)とは腹壁に刺入するスリーブ状の筒で、カメラや術野器械はここから腹腔内に挿入します。
| 刺入部位 | ポートサイズ | 用途 |
|---|---|---|
| 臍部 | 12mm | カメラ(腹腔鏡)挿入用メインポート |
| 恥骨上部 | 5mm | 鉗子操作・牽引用 |
| 左下腹部 | 5mm(炎症強時は12mmに変更) | 鉗子操作・自動縫合器挿入用 |
器械台で手元に揃えておきたい主な器械
- カメラポート(12mm)×1、5mmポート×2(追加12mmポートも手元に準備)
- ラパロ用腸鉗子(ラチェットなし):虫垂の把持・牽引用(術者が使用)
- 剥離鉗子・有窓把持鉗子:虫垂間膜の展開・把持
- 超音波切開凝固装置ハンドピース:虫垂間膜・虫垂動脈の切離
- エンドループ(体内結紮ループ糸):虫垂根部の二重結紮
- 自動縫合器(リニアステープラー):炎症強い場合の根部切離
- 検体回収袋:摘出虫垂の袋詰め取り出し




コメント