※医療・看護ケアは各施設の方針に従ってください。手順・使用器械は施設により異なります。
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腹腔鏡下胆嚢摘出術(通称ラパコレ)は、手術時間が1~2時間程度と比較的短時間で行われることが多く、技術的な難易度も高くないケースが多いため、1年目のオペナースが器械出しを担当することも多いでしょう。
この記事では、「ラパコレの手術手順を知りたい」というオペ看向けに腹腔鏡下胆嚢摘出術の手術手順を解説します。
✅ 腹腔鏡下胆嚢摘出術の手術の流れを学びたいオペ看
✅ 最近、器械出し看護を担当するようになった新人オペナース
当てはまる方は、ぜひ参考にしてください。
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- 【動画でも解説】この記事の内容を動画で
- この手術を受ける患者さんに、何が起きているのか
- 【腹腔鏡下胆嚢摘出術の手順】準備・セッティング
- 皮膚切開・腹腔鏡用ポート挿入
- 気腹が患者さんの体に起こしていること
- エネルギーデバイスと器械出しの段取り
- ポート挿入という、実は一番危ない数十秒
- 【最重要】胆道損傷を防ぐ——Critical View of Safety という考え方
- 胆管周囲の剥離
- 胆嚢管の切離
- 胆嚢動脈の切離
- 胆嚢床を剥離
- 胆嚢摘出
- 胆嚢が破れたとき、落ちた石をどうするか
- 腹腔内洗浄・手術終了
- 術後の申し送りと、病棟が見ていく合併症
- 【資料】ラパコレの用語集
- はじめてラパコレの器械出しに入る人へ
- 腹腔鏡下胆嚢摘出術の手術手順まとめ
【動画でも解説】この記事の内容を動画で
この記事の内容は動画でも解説しています。通勤中や休憩中の予習・復習にどうぞ。
この手術を受ける患者さんに、何が起きているのか
手順を覚える前に、なぜ胆嚢を取るのかを押さえておきましょう。ここが分かると、術前の情報収集で何を見るべきかが見えてきます。
胆嚢は、肝臓で作られた胆汁を一時的にためて濃縮し、食事に合わせて十二指腸へ送り出す袋です。ここに石ができ、出口に詰まったり、炎症を起こしたりするのが手術の対象になります。
| 病態 | 患者さんの状態 | 手術の難易度への影響 |
|---|---|---|
| 無症状の胆石 | 健診で見つかった。症状なし | 予定手術。組織がきれいで、比較的スムーズに進む |
| 胆石発作(胆石疝痛) | 脂っこい食事の後に右上腹部が強く痛む | 炎症が落ち着いてからの予定手術になることが多い |
| 急性胆嚢炎 | 持続する痛み、発熱、炎症反応の上昇 | 組織が腫れて硬く、剥離が難しくなる。出血も増える |
| 慢性胆嚢炎・繰り返す炎症 | 何度も発作を繰り返してきた | 周囲との癒着が強く、解剖が分かりにくい |
| 総胆管結石を伴う | 黄疸、肝機能障害 | 内視鏡で先に石を取ってから手術、という段取りになることがある |
つまり「炎症が強い症例ほど、手術は難しく、時間がかかり、開腹に移行する可能性が上がる」ということです。術前カンファレンスで「急性胆嚢炎」「発症から〇日」という言葉が出てきたら、その日は長くなる覚悟と、開腹への備えを厚くしておく——これが先読みです。
術前に確認しておきたい情報も挙げておきます。
- 炎症の程度(発熱、白血球、CRP)と、発症からの日数
- 肝機能と黄疸の有無。総胆管結石の合併を疑う手がかりになります
- 腹部手術の既往。癒着があるとポート挿入から難しくなります
- 抗血栓薬の内服と休薬。出血リスクに直結します
- 体格。肥満の方では術野が深くなり、長いデバイスが必要になることがあります





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