ESS(内視鏡下副鼻腔手術)の手術手順と器械出し看護|鼻の手術の流れを解説

脳外科・眼科・耳鼻科
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※医療・看護ケアは各施設の方針に従ってください。手順・使用器械は施設により異なります。
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手術室に配属されたばかりの新人看護師さんにとって、耳鼻咽喉科の手術は専用の器械が多く、解剖が複雑なため「展開が早くてついていけない」「次に何を渡せばいいのか分からない」と不安を感じることも多いのではないでしょうか。

今回は、耳鼻咽喉科の代表的な手術である「内視鏡下副鼻腔手術(ESS:Endoscopic Sinus Surgery)」について、手術の流れから器械出しのポイントまでを徹底的に解説します。解剖学的知識から、実際の術野で執刀医が何を見ているのか、器械出し看護師としてどのように立ち回るべきかを、分かりやすく順序立ててお伝えします。

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  1. 1. ESS(内視鏡下副鼻腔手術)の基本知識と目的
    1. 副鼻腔の解剖学的構造
    2. 対象疾患と手術の目的
  2. 2. 術前準備とESSセッティングのポイント
    1. 必要な医療機器のセッティング
    2. 患者の体位と安全管理
  3. 副鼻腔を「4つの部屋」でつかむ
    1. ESSの対象となる主な病気
  4. 術前に確認しておきたいこと
  5. 【保存版】ESSで準備する器械・物品一覧
  6. 3. 手術開始前の皮膚・粘膜処置と清潔操作
    1. 術前洗浄と術野の準備
    2. 効果的なドレーピングと器械出しの配置
    3. 鼻毛カットおよび局所麻酔の介助
  7. 出血のコントロールが、この手術のすべて
  8. 4. 【実践編】ESSの手術手順と器械出しのポイント
    1. 前篩骨洞(第1・第2基板)の処置
    2. 前頭洞および上顎洞(膜様部)の処置
    3. 後部篩骨洞および蝶形骨洞の処置
    4. 嗅裂および上鼻道の処置
  9. 5. 術後の止血確認と終了に向けた処置
    1. パッキング材の準備と挿入
    2. 咽頭下の確認と抜管準備
    3. 摘出物・検体の取り扱い
  10. なぜ「眼」と「脳」がすぐ隣にあるのか
  11. 6. ESS特有の合併症と手術室看護師の観察ポイント
    1. 眼窩内損傷・視器障害のリスク
    2. 頭蓋底損傷と髄液漏
  12. 7. 術後看護と病棟申し送りの重要ポイント
    1. 覚醒時の注意事項と安静度
    2. 病棟への正確な情報伝達
    3. 術後の経過と、患者さんが体験すること
  13. ESSでよくあるミスと対策
  14. 新人オペ看がつまずきやすい2つのポイント
    1. ① 画面を見ても、どこを見ているのか分からない
    2. ② 似た鉗子を渡し間違える
  15. 手術終了後の申し送りで伝えること
  16. ESSのよくある疑問
    1. Q. なぜ副鼻腔を「削って広げる」の?
    2. Q. ナビゲーションシステムは何をしているの?
    3. Q. 手術後、鼻に詰め物をするのはなぜ?
    4. Q. 1年目でも器械出しに入れる?
  17. ESSの用語集
  18. 8. まとめ

1. ESS(内視鏡下副鼻腔手術)の基本知識と目的

まずは、ESSがどのような疾患に対して行われ、どのような目的で行う手術なのかを正しく理解しましょう。手術のゴールを知ることで、器械出しの際の「先読み」が可能になります。

副鼻腔の解剖学的構造

副鼻腔は、鼻腔の周囲にある骨の空洞であり、主に以下の4つに分類されます。ESSではこれらの部位を段階的に開放していきます。

  • 前頭洞(ぜんとうどう):額の裏側にある空洞
  • 上顎洞(じょうがくどう):頬の裏側にある最も大きな空洞
  • 篩骨洞(しこつどう):両眼の間にある蜂の巣状の細かい空洞(前部と後部に分かれる)
  • 蝶形骨洞(ちょうけいこつどう):鼻腔の最も奥、脳底に近い空洞

対象疾患と手術の目的

主に慢性副鼻腔炎(蓄膿症)や鼻茸(ポリープ)、副鼻腔真菌症、腫瘍などが適応となります。炎症によって塞がってしまった副鼻腔の「自然口」を内視鏡を用いて広げ、換気と排泄を改善することが最大の目的です。病的粘膜のみを的確に除去し、正常な粘膜を温存する(Mucosal Preservation)ことが基本コンセプトとなります。

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2. 術前準備とESSセッティングのポイント

ESSは内視鏡やマイクロデブリッダー、ナビゲーションシステムなど多くの精密機器を使用します。術前の確実な準備が手術のスムーズな進行に直結します。

必要な医療機器のセッティング

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