腹腔鏡下膀胱全摘・回腸導管造設術の手順と器械出し看護のポイント!オペ看向け完全ガイド

泌尿器科
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「膀胱全摘って、腹腔鏡から開腹への切り替えがあったり、尿路変更があったりで手順が複雑すぎる…」
「男性と女性で術式が変わるし、会陰操作も入るからパニックになりそう!」
「器械出しとして、どのタイミングでどのデバイスを準備すれば先輩に怒られない?」

そんな風に悩んでいる、手術室看護師1〜5年目のあなたへ。
腹腔鏡下膀胱全摘除術(LRC)に回腸導管による尿路変更が加わる手術は、泌尿器科手術の中でも「最高難度・最長クラス」のオペです。手技のフェーズがコロコロと変わり、要求される器械の種類も膨大なため、最初は誰もが「大きな壁」を感じます。

しかし、安心してください!
この手術は、「①腹腔鏡による剥離・尿管切断」「②会陰・腟からの検体摘出」「③小開腹による回腸導管造設(尿路変更)」という3つの大きなブロックに分けて理解すれば、驚くほどスッキリと頭に入ります。

この記事では、『尿道を引き抜くパターンの腹腔鏡下膀胱全摘・回腸導管造設術』の手順を、解剖の理由と合わせて徹底的にかみ砕いて解説します。
器械出し看護師の視点で、「なぜ今その器械を出すのか」をまとめています。この記事を読めば、長時間の手術でも自信を持って執刀医と息を合わせられるようになりますよ!

  1. 腹腔鏡下膀胱全摘と回腸導管造設術の基礎知識
    1. 病態と手術の目的
    2. 尿路変更術(回腸導管)
    3. 男女での摘出臓器の違い(重要)
  2. 【第1段階】術前準備〜ポート挿入(手術の立ち上げ)
    1. 術野の消毒・ドレーピング・カテーテル挿入
    2. ポート挿入と腹腔鏡操作の開始
  3. 【第2段階】腹腔鏡操作編:尿管と膀胱周囲の剥離・切断
    1. 尿管の剥離と切離(迅速病理の最重要ポイント)
    2. 前立腺側方剥離と静脈叢処理(出血ハイリスク)
    3. 膀胱・周囲臓器の剥離(男女の違い)
    4. 尿道剥離とダブルアプローチ移行
  4. 【第3段階】会陰部からの臓器摘出と骨盤内リンパ節郭清
    1. 膀胱・前立腺(子宮)・尿道の一塊摘出
    2. 会陰部のドレナージと閉創
    3. 骨盤内リンパ節郭清(転移制御の要)
    4. 尿路変更の準備(回腸導管)
  5. 【第4段階】開腹操作へ移行:回腸導管の作成と各種吻合
    1. 回腸導管の切り出し(器械入れ替えフェーズ)
    2. 回腸−回腸吻合(機能的端々吻合)
    3. 尿管−導管吻合(超繊細操作)
    4. ストーマ造設(最終出口)
    5. 最終止血・閉創・ドレッシング
  6. 【第5段階】最終止血・閉創・ドレッシング
    1. 最終確認(腹腔鏡チェック)
    2. 止血・ドレーン挿入
    3. 閉創(層ごとの縫合)
    4. ドレッシングと最終仕上げ
  7. まとめ:腹腔鏡下膀胱全摘・回腸導管造設術の看護の要点
      1. 参考文献
    1. ◆ ごあいさつ
    2. ◆ コメントのお願い
    3. ◆ 関連おすすめ記事
    4. ◆ オペ看勉強コンテンツ

腹腔鏡下膀胱全摘と回腸導管造設術の基礎知識

手順を覚える前に、まずは「この手術の目的」を理解しましょう。
ここが分かるだけで、執刀医の次の一手が読めるようになります。

病態と手術の目的

🎯 結論

筋層まで浸潤した膀胱癌に対して、
膀胱を丸ごと摘出する根治手術
なぜ摘出するのか? 結果どうなる?
・筋層まで浸潤
・再発リスクが高い
・内視鏡切除では不十分
・膀胱機能消失
→尿の通り道がなくなる

尿路変更術(回腸導管)

💡 ポイント

膀胱の代わりに
腸で新しい尿の通り道を作る
🔽 イメージ

膀胱摘出

回腸を切り出す

尿管と接続

腹壁へ出口作成(ストーマ)

男女での摘出臓器の違い(重要)

なぜ違う?
→癌の広がりを防ぐため周囲臓器も一括切除
男性 女性
・膀胱
・前立腺
・精嚢
・尿道の一部
・膀胱
・子宮
・腟前壁
・尿道
👀 器械出し視点

・会陰側からの摘出に備える
・女性は腟操作あり → 器械管理が特殊
・摘出臓器の違い=手術展開の違い
✔ この手術の本質

・膀胱癌の根治手術
・膀胱摘出+尿路再建がセット
・男女で術式が大きく変わる
・理解すると手術の流れが一気に読める

【第1段階】術前準備〜ポート挿入(手術の立ち上げ)

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