【手術室の血ガス】オペ看が見るべき動脈血液ガス分析値と術中アセスメント

麻酔・外回り看護
この記事は約19分で読めます。

※この記事はPRリンクを含みます

💉 「血ガスって何を見ればいいの?」「PaO2が下がってきたときどうアセスメントすればいい?」

手術室で突然「血ガスとって」と言われ、検査値を見ても何が正常で何が異常かわからない…。そんな経験、新人オペ看なら一度はあるはずです。

血液ガス分析(血ガス)は、術中の患者さんの呼吸・循環・代謝状態をリアルタイムで把握できる、手術室では欠かせない検査です。しかし数値の種類が多く、どれをどう読めばいいか最初はとても難しく感じます。

この記事では、手術室の外回り看護師が術中の血ガスで「重点的に見るべき値」とその「アセスメント方法」をわかりやすく解説します。読み終わったあとには、血ガスの結果を見てきちんと状態を把握できるようになります。

⚠️ 医療的判断・看護ケアは、必ず各施設のマニュアル・方針に従って実施してください。手術手順や使用器械は施設により異なる場合があります。本記事にはPRリンクを含みます。また掲載情報によって生じた損害・不利益等については責任を負いかねます。デジタルコンテンツの特性上、購入後のキャンセル・返品はできませんのでご了承ください。

手術室看護師として長く働くことを考えているなら、転職先の選び方も大切です。オペ看向けの転職サイトを徹底比較した記事もぜひ参考にしてください。

  1. 血ガス(動脈血液ガス分析)とは?手術室でなぜ測るのか
  2. 術中の血ガスで見るべき6つの主要項目と正常値一覧
  3. 【最重要】PaO2(動脈血酸素分圧)の術中での見方とアセスメント
    1. PaO2低下(低酸素血症)の基準
    2. 術中PaO2低下時のアセスメントの手順
  4. PaCO2(動脈血二酸化炭素分圧)で呼吸換気の状態を読む
    1. 術中のPaCO2上昇・低下の原因
  5. pH・HCO3-・BE(塩基過剰)で酸塩基平衡を評価する
    1. pHの見方:酸性とアルカリ性の基準
    2. BEの見方:代謝性異常の程度を把握する
  6. SpO2では見えない!血ガスでしか分からない術中の異常とは
  7. 術中に血ガスが変動する主な原因と外回り看護師のアセスメント
    1. ①片肺換気(胸部外科手術)
    2. ②腹腔鏡手術(CO2気腹)
    3. ③腹臥位手術(脊椎・腰椎手術など)
    4. ④大量出血・ショック
    5. ⑤悪性高熱症(MH:Malignant Hyperthermia)
  8. 低酸素血症(PaO2低下)の原因別アセスメントと対応
    1. ①換気血流比不均衡(V/Qミスマッチ)
    2. ②シャント(肺内シャント)
    3. ③低換気
    4. ④拡散障害
    5. ⑤吸入酸素濃度の低下(FiO2低下)
  9. 高炭酸ガス血症(PaCO2上昇)のアセスメントと対応
  10. オペ看のよくある血ガスの読み間違いと対策
    1. ❌ ミス①「FiO2を考慮せずにPaO2の数値だけで判断する」
    2. ❌ ミス②「SpO2が正常だから血ガスは問題ない」と思い込む
    3. ❌ ミス③「血ガスの値を報告するだけで、原因を考えない」
  11. まとめ:術中の血ガスを読む力が患者安全を守る
    1. 参考文献
    2. ◆ ごあいさつ
    3. ◆ コメントのお願い
    4. ◆ 関連おすすめ記事
    5. ◆ オペ看勉強コンテンツ

血ガス(動脈血液ガス分析)とは?手術室でなぜ測るのか

血液ガス分析(Arterial Blood Gas Analysis:ABG)とは、動脈血を採取してその中に含まれる酸素・二酸化炭素・pH・重炭酸イオンなどを測定する検査です。通常、橈骨動脈(手首の脈をとる場所)や大腿動脈などから採血します。手術室では、動脈ラインが留置されている場合はそこから直接採取できます。

パルスオキシメーター(SpO2)でも酸素の値は確認できますが、SpO2は「酸素がヘモグロビンにどれだけ結合しているか」の割合しかわかりません。一方、血ガスでは「血液中に実際に溶け込んでいる酸素・二酸化炭素の量」「体液のpH(酸性・アルカリ性)」「腎臓の代謝機能」など、多角的な情報が一度に得られます。

手術室で血ガスを測定する主な場面は以下のとおりです。

  • 長時間手術・大量出血が予想される手術の術前・術中・術後
  • 片肺換気が必要な胸部外科手術
  • 腹臥位手術など体位が呼吸に影響しやすい手術
  • SpO2・呼気CO2に急激な変動があったとき
  • 循環動態が不安定なとき・ショック状態への対応時
  • 長時間の体外循環(心臓外科手術など)

外回り看護師として血ガスの測定タイミングを把握し、結果を見て適切にアセスメントできることは、術中の患者安全を守るうえで非常に重要なスキルです。

術中の血ガスで見るべき6つの主要項目と正常値一覧

血ガスの検査結果には多くの数値が並びます。まず術中に外回り看護師が把握しておくべき主要6項目と正常値を確認しておきましょう。

項目 正常値 意味
pH7.35〜7.45血液の酸塩基平衡(酸性・アルカリ性)
PaO280〜100 mmHg(室内気)動脈血中の酸素分圧(溶存酸素量)
PaCO235〜45 mmHg動脈血中の二酸化炭素分圧(換気状態の指標)
HCO3-22〜26 mEq/L重炭酸イオン(代謝性の酸塩基平衡指標)
BE(塩基過剰)−2〜+2 mEq/L代謝性の酸塩基異常の程度
SpO2(参考)96〜100%酸素ヘモグロビン飽和度(非侵襲的)

これらの中で、外回り看護師が最優先で把握すべきなのはPaO2・PaCO2・pHの3つです。次のセクションから、それぞれを詳しく解説します。

✅ オペ看めろんが実際に使って良かった転職サービス

① 看護roo!|迷ったらまずここ

22万件以上の求人 / 性格診断で自分に合う職場がわかる / 情報収集だけでもOK

② レバウェル看護|今すぐ相談したい方向け

24時間対応 / 専任アドバイザーに今すぐ相談できる / 15万件以上の求人

③ ナース専科|オペ看専門で求人を探したい方向け

20万件以上の求人 / 実際の職場の口コミが豊富 / 看護師専門エージェント

すべて無料 / 転職しなくても登録だけOK / 情報収集から始められます

【最重要】PaO2(動脈血酸素分圧)の術中での見方とアセスメント

コメント

タイトルとURLをコピーしました