※医療・看護ケアは各施設の方針に従ってください。手順・使用器械は施設により異なります。
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- 口蓋扁桃摘出術を完全理解しよう
- 口蓋扁桃摘出術(レク)はどのような手術?
- 口蓋扁桃摘出術の対象疾患
- 扁桃の解剖と、出血しやすい理由
- 【保存版】口蓋扁桃摘出術で準備する器械・物品
- 口蓋扁桃摘出術の手術開始前準備〜アングルワイダー・開口器装着
- 口腔内洗浄〜扁桃皮膜周囲への局所麻酔
- 口蓋扁桃摘出
- 口腔内洗浄〜口蓋扁桃摘出部の確認
- 開口器の抜去~手術終了
- 小児の口蓋扁桃摘出術で気をつけたいこと
- 術後出血 — この手術で最も警戒される合併症
- 手術終了後の注意点「術後出血の危険」とは?
- 術後の経過と、患者さんが体験すること
- 口蓋扁桃摘出術でよくあるミスと対策
- 口蓋扁桃摘出術のよくある疑問
- 新人オペ看がつまずきやすい2つのポイント
- 手術終了後の申し送りで伝えること
- 口蓋扁桃摘出術の用語集
- 口蓋扁桃摘出術(レク)の手術看護まとめ
口蓋扁桃摘出術を完全理解しよう
「レクって何のことだろう?」
「口蓋扁桃摘出術の手術看護について知りたい」
「器械出しの流れやポイントが分からない…」
そんな不安や疑問を抱えていませんか?
口蓋扁桃摘出術は、耳鼻科領域の中でも比較的頻度が高く、器械出しや外回りとして関わる機会の多い手術です。しかし、「レク」という独特な用語や術野の展開方法、出血リスクへの対応など、初めて関わる看護師にとっては不安や戸惑いが多いのも事実です。この記事では、手術の基本的な流れから器械出し看護の具体的なポイントまでを分かりやすく解説します。明日からの実践に自信が持てる内容をお届けします。
口蓋扁桃摘出術(レク)はどのような手術?

ポイントまとめ
- 口蓋扁桃=いわゆる「扁桃腺」
- 炎症や無呼吸の原因となる場合に摘出が行われる
- 手術室では「レク」と略して呼ばれることが多い
口蓋扁桃摘出術の対象疾患

ポイントまとめ
- 習慣性扁桃炎:繰り返す炎症によるQOL低下が手術適応
- 扁桃病巣感染症:全身疾患の原因として扁桃が関与
- 睡眠時無呼吸症候群:気道閉塞の原因として扁桃肥大が関与
扁桃の解剖と、出血しやすい理由
なぜこの手術は、これほど出血に気を遣うのでしょうか。理由は扁桃の周りに血管が豊富に集まっていることにあります。
扁桃は、のどの左右にある壁のくぼみにはまり込むように存在しています。周囲には複数の動脈から枝が入り込んでおり、扁桃を包む膜(被膜)のすぐ外側を、これらの血管が走っています。
🔍 「被膜に沿って剥がす」の意味
術者が扁桃を被膜ごと、その外側の層に沿って剥がしていくのは、血管が走っている層に入り込まないためです。正しい層をたどれば出血は最小限で済み、層を外れれば一気に出血します。
「きれいに剥がれている」ときと「じわじわ出血している」ときの違いは、この層をとらえられているかどうか。器械出しとして術野の様子を見るとき、この視点があると理解が変わります。
また、扁桃のすぐ外側には太い血管が走っている領域があります。深く入りすぎることの危険性が繰り返し強調されるのは、この構造があるためです。手術中に術者が慎重になる場面には、必ず解剖学的な理由があります。
術前に確認しておきたいこと
- 片側か両側か、アデノイド切除を同時に行うか
- 患者さんの年齢と体重 — 小児では出血量の意味が変わります
- 手術の目的(繰り返す炎症か、睡眠時の呼吸の問題か)— 目的により術後の観察点が変わります
- 出血しやすい体質や内服薬の有無
- 歯の状態 — 開口器で歯を傷めるリスクがあります。ぐらついている歯がないか事前に把握します
- 過去の麻酔でのトラブルの有無
特に歯の状態は見落とされがちです。小児では乳歯が抜けかけていることがあり、開口器の操作で脱落すれば、そのまま誤嚥につながります。術前訪問で口を開けてもらい、自分の目で確認しておくと安心です。
【保存版】口蓋扁桃摘出術で準備する器械・物品
| グループ | 主な内容 | 押さえるポイント |
|---|---|---|
| ①展開 | 開口器、舌圧子、アングルワイダー、頭部を支える枕 | 開口器の装着で気管チューブが圧迫されないか確認 |
| ②切開・剥離 | メス、扁桃剥離子、扁桃鉗子、電気メス、吸引管 | 視野が狭く深い。器械の受け渡しは短い動作で |
| ③止血 | 結紮用の糸、持針器、小綿球、バイポーラ | 結紮が連続する。糸の補充を切らさない |
| ④確認 | 洗浄用の生理食塩水、吸引管、鏡 | 摘出後の止血確認が最重要工程 |
体位と気道の管理 — この手術ならではの緊張
体位は仰臥位ですが、口の中を見やすくするために肩の下に枕を入れ、頭部をやや後ろへ反らせた姿勢をとります。首が反りすぎていないか、頸椎に負担がかかっていないかを確認してください。
🚨 開口器を装着した瞬間が、いちばん危ない
この手術では、術野と気道が同じ場所にあります。開口器をかけると、口の中を通っている気管チューブが一緒に押さえつけられ、折れ曲がって空気が通らなくなることがあります。
開口器を装着したら、必ず麻酔科医が換気の状態を確認します。外回り看護師はこのタイミングでモニターに目を向け、換気の波形や気道内圧の変化を一緒に見てください。「開口器をかけたら換気を見る」。これをセットで覚えます。
また、手術中は口の奥にガーゼを詰めて血液が気管へ流れ込むのを防ぐことがあります。このガーゼは、抜管前に必ず取り除かなければなりません。入れた時点で全員が知っている状態を作ることが、遺残を防ぐ唯一の方法です。
口蓋扁桃摘出術の手術開始前準備〜アングルワイダー・開口器装着








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