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「大切な家族や友人が手術を受けることになったけれど、なんて言葉をかけたらいいんだろう?」
「前日や当日に、プレッシャーを与えずに安心してもらえるメッセージを送りたい」
手術を控えた人を前にすると、「励ましたいけれど、どんな言葉を選べばいいかわからない…」と迷ってしまうのはとても自然なことです。よかれと思って伝えた言葉が、かえって相手の負担になってしまわないか心配になりますよね。
この記事では、現役手術室看護師(10年目)のオペ看めろんが、これまで数百人以上の患者さんを手術室で見送ってきた現場経験と、患者さんから実際に聞いた「本当に嬉しかった言葉」をもとに、コピペでそのまま使えるLINE例文、避けるべきNGワード、そして心に届く寄り添い方を分かりやすくまとめました。
手術する人にかける言葉と実際の例文
「なんて送ればいいんだろう…」と迷っている方へ。手術室で毎日患者さんと接している看護師として、患者さんが「本当にもらって心が救われた」と話してくれた言葉を、相手との関係性別にまとめました。コピーして、相手のお名前や間柄に合わせて少しアレンジして送ってみてください。
👨👩👧 家族・パートナーへ送る文例
身近な家族からの言葉は、患者さんにとって最大の安心材料です。「帰りを待っている場所がある」「終わったら一緒に過ごせる」という未来の安心感を伝えましょう。
・「明日、いつもの場所で帰りを待ってるね。何も心配しないで、先生たちに任せて行っておいで」
・「先生を信じて、ゆっくりひと眠りしてきてね。目が覚めたらすぐにそばにいるよ」
・「手術が終わって落ち着いたら、美味しいもの食べに行こうね。それだけ楽しみに考えてて」
・「何があっても家族みんなが味方だからね。ずっと祈って応援してるよ」
👫 友達・恋人へ送る文例
友人や知人へのメッセージでは、「返信の負担をかけないこと」が一番の思いやりです。短くシンプルに、温かい気持ちを届けましょう。
・「手術って聞いてびっくりしたよ。○○なら大丈夫って信じてる!返信はいらないから、落ち着いたらスタンプ1個だけ送ってね」
・「体がつらいと思うから返信は気にしないでね。退院して元気になったらまたゆっくりご飯行こう!」
・「直接そばには行けないけれど、ずっと無事を祈って応援してるよ」
・「今は自分の体のことだけを一番に考えて、ゆっくり休んでね」
🏢 職場・上司・同僚へ送る文例
職場の人が手術を受ける場合は、「仕事の心配を完全に手放してもらうこと」が大切です。復帰を焦らせない丁寧な言葉を選びましょう。
・「仕事のことは何も心配いりません。チーム全員でしっかりカバーしますので、治療に専念なさってください」
・「手術のご無事と一日も早いご回復を心よりお祈り申し上げます。返信はお気遣いなく、どうかご静養ください」
・「また元気なお姿でお会いできる日を一同お待ちしております。くれぐれもご無理をなさらないでください」
💡 LINEで送るときの最大のポイント
メッセージの最後に「返信はいらないからね」「落ち着いてからで大丈夫だよ」の一言を必ず添えてあげてください。手術直前や直後は、スマホの画面を見るだけでも疲れてしまいます。「返信しなきゃ」という心理的負担をなくしてあげることが、何よりの優しさになります。
【要注意】よかれと思って傷つけてしまうNGワード3選
励まそうとしてかけた言葉が、実は患者さんの心を追い詰めてしまうことがあります。手術室の現場でよく聞く「実はプレッシャーだった言葉」と、その上手な言い換えをご紹介します。
❌ 1. 「絶対大丈夫だよ!」(安易な結果の保証)
どんなに小さな手術であっても、患者さんにとっては「体にメスを入れる人生の一大事」です。医療に「100%絶対」はないからこそ、「絶対大丈夫」と言われると「もし何かあったらどうしよう…」と孤独感を深めてしまうことがあります。
👉 おすすめの言い換え:「無事をずっと祈ってるね」「先生を信じて応援してるよ」
❌ 2. 「大した手術じゃないんでしょ?」(不安の軽視)
「内視鏡だからすぐ終わるよね」「みんなやってる手術だから」といった言葉は、相手を安心させるつもりでも患者さんの不安を軽く扱っているように受け取られてしまいます。
👉 おすすめの言い換え:「不安なことや話したいことがあったら、いつでも聞くからね」
❌ 3. 「頑張ってね!」の連発(プレッシャーの過負荷)
手術を受ける患者さんは、恐怖や痛みに耐えてすでに限界まで頑張っています。これ以上「頑張れ」と言われると、心が疲れてしまいます。
👉 おすすめの言い換え:「頑張らなくていいから、先生たちに任せてゆっくり眠ってきてね」
手術する人にかける言葉を伝えるタイミングとマナー
言葉の内容だけでなく、「いつ伝えるか」のタイミングもとても重要です。手術の前後は患者さんの心身の状態が刻一刻と変化します。
| タイミング | 患者さんの状態 | おすすめの声かけ・対応 |
|---|---|---|
| 手術前日 (夕方〜夜) | 入院手続きや術前説明が終わり、不安が強くなりやすい | 長文を避け、「明日待ってるね」「返信不要だよ」と安心感を届ける |
| 手術当日の朝 | 絶食や点滴、移動などで緊張と慌ただしさの中にいる | 連絡はごく短く一言(「応援してるよ」程度)にするか、直前の連絡は控えて見守る |
| 手術直後〜当日の夜 | 麻酔の覚醒直後で意識が朦朧とし、傷の痛みや吐き気がある | 連絡は送らず安静を最優先。家族以外は連絡を控えるのがマナー |
| 術後数日〜退院前 | 少しずつ体を動かせるようになり、精神的にも余裕が出てくる | 「体調はどう?無理のないときに話そうね」と相手のペースに合わせる |
現役手術室看護師が見た「手術に向かう患者さんの本音」
手術室の自動ドアが開き、ストレッチャーや車椅子で入室されるとき、患者さんの表情は硬く、言葉数も少なくなります。その沈黙の奥には、言葉にできない様々な思いが渦巻いています。
- 「このまま麻酔から目が覚めなかったらどうしよう…」
- 「手術の痛みに耐えられるだろうか…」
- 「家族に心配や迷惑をかけてしまって申し訳ない…」
健康な日常から一転して手術台に横たわるのは、誰にとっても一生に何度もない極限の体験です。だからこそ、家族や友人からの温かいメッセージや、私たち医療者の寄り添いが大きな心の支えになります。
オペ看が現場で実践している「安心を届ける言葉と関わり」
手術室看護師が患者さんと向き合うとき、何よりも大切にしているのは「不安への共感」です。「怖がらなくて大丈夫ですよ」と無理に元気づけるのではなく、「怖いですよね。でも私たちがずっとそばについていますからね」と気持ちを受け止めることで、患者さんの表情はふっと和らぎます。
【手術室でのリアルな声かけ例】
・入室時:「本日担当する看護師の○○です。不安なことや寒いところがあれば、何でも遠慮なく教えてくださいね」
・麻酔導入前:「今からゆっくり眠くなるお薬が入っていきますね。目が覚めたら手術は終わっていますから、安心して任せてくださいね」
・麻酔覚醒時:「○○さん、手術は無事に終わりましたよ。ゆっくり深呼吸してくださいね。本当によく頑張りましたね」
まとめ:完璧な言葉より「寄り添う気持ち」が届きます
手術を控えた大切な人にかける言葉に、「正解の100点満点のフレーズ」を探す必要はありません。
「あなたの無事を祈っている」「いつも味方でいる」「待っているよ」という真心のこもった温かい気持ちこそが、患者さんの不安を和らげる一番の力になります。
迷ったときは、ぜひこの記事の例文を参考に、あなたらしい優しい言葉を届けてあげてくださいね。
参考文献
- 日本手術看護学会編.手術看護業務基準(改訂第2版).日本手術看護学会;2025.
- 日本麻酔科学会・周術期管理チーム委員会編.周術期管理チームテキスト 第4版.神戸:日本麻酔科学会;2020.
🍈 かける言葉は、“何が起きているか”を知ると変わります
記事に書いた声かけを、動画では実際のトーンで話しています。あわせて、手術のあいだその人に何が起きているのかを知っておくと、言葉の選び方が変わります。
▶ 手術する人にかける言葉は?シーン別に紹介手術中に何が起きているかを知りたい方へ。
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