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先輩の厳しい態度。話しかけても返ってこない返事。
ひとつもミスできないというプレッシャー。
手術室での人間関係に悩んで、毎日少しずつ心がすり減っている。もしかしたら今のあなたは、そんな状態なのかもしれません。
まず伝えさせてください。それは、あなたのせいではありません。
日本看護協会の「2025年看護職員実態調査」では、看護職の約49.3%が、過去1年間に暴力・暴言・ハラスメントを経験したと報告されています。
つらい思いをしているのは、あなただけではないんです。
私のInstagramに届くDMでいちばん多いのも、実は「仕事内容は好きだけど、人間関係が苦しい」という相談です。送ってくれるのは、1〜5年目の方がほとんどです。
🍈 読む前に、ひとつだけ。
私は3年目の頃に初めて転職サイトを知り、5年目の頃に3社で病院を比べて、1件も応募しませんでした。
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手術室看護師の人間関係と「いじめ」のこと
こんにちは、オペ看めろんです。私は手術室で10年働いてきました。
今日は「手術室看護師のいじめ」について、その背景と、つらいときに私ができると思うことを、私の経験も交えながらお話しさせてください。
手術室は、医療の現場の中でもとくに緊張感が高く、ひとつのミスも許されない場所です。その中で、チームで息を合わせて働かなければいけません。
だからこそ、そのチームの中で「いじめ」と感じるような理不尽な態度や扱いを受けると、本当につらいですよね。
その気持ち、私にもよく分かります。どうか、ひとりで抱えこまないでください。
閉ざされた部屋だからこじれやすい
手術室は病棟とちがって、限られたスタッフが、閉ざされた部屋で長い時間を一緒に過ごす場所です。この閉ざされた環境が、人間関係のトラブルを生みやすくしているように思います。
- 外の人の目が入りにくく、問題が表に出にくい
- 少人数のチームなので、逃げ場がない
- 手術中は席を外せないので、気持ちの圧迫がずっと続く
- 専門性が高いぶん、「できて当然」という空気が生まれやすい
手術室で起きやすい「いじめ」のかたち
「いじめ」というと、学校でのいじめを思い浮かべる方も多いかもしれません。でも、職場でのいじめは、少しちがう形で起きることがあります。
厚生労働省の「パワーハラスメント防止指針」では、職場のパワハラを6つの類型に分けています。手術室で起きやすいものを、下にまとめてみました。
こんなことが積み重なると、仕事そのものがつらくなって、「私だけが悪いのかな」「私はここに合わないのかな」と、自分を責めてしまいがちです。
でも、それはあなたのせいではありません。手術室という場所ならではの事情が、後ろにあるんです。
どうして手術室でいじめが起きてしまうのか
手術室は、患者さんの命に直接かかわる場所です。だからこそ、いじめが起きやすい事情がいくつか重なっています。
① 張りつめた緊張とプレッシャー
手術中は、ひとつのミスが患者さんの命を左右することもあります。この張りつめた空気がスタッフの余裕を奪って、きつい言い方や態度につながってしまうことがあります。
② 上下関係と「教育」のきびしさ
手術室では、先輩から後輩への指導がきびしくなりがちです。「指導」と「いじめ」の境目があいまいになって、言っている本人も気づかないうちにパワハラになってしまうこともあります。
私も、新人さんがインシデントを起こしたとき、なぜ起きたのかを話し合わないまま、ベテランの意見だけで一方的に責められてしまう場面を見てきました。
世代のちがう者同士が、相手の立場を想像する余裕を、どちらも持てていなかったのだと思います。
③ 閉ざされた部屋と、少人数のチーム
手術室は物理的に閉ざされた場所で、外からの目が入りにくいので、よくない言動が見過ごされやすいんです。
④「できて当然」というプレッシャー
手術室看護師は、短い期間で専門的な知識と技術を身につけなければいけません。そのプレッシャーが、「なんでできないの?」という言葉に変わってしまうことがあります。
⑤ ずっと続く人手不足
日本看護協会の調査では、正規雇用の看護職員の離職率は11.0%(2024年度)でした。人手が足りずに仕事が増えると、スタッフどうしのストレスや不満も大きくなってしまいます。
いじめに悩んだときにできる7つのこと

いじめやハラスメントに悩んでいるときは、具体的にどう動けばいいのかを知っておくだけでも、少し心が落ち着きます。私が大切だと思う7つを、順番にお話ししますね。
① 言われたことを記録しておく
いつ・どこで・誰に・何を言われたのかを、できるだけ具体的にメモしておきましょう。日時、場所、言われた内容、その場にいた人。
これを書いておくと、あとで相談したり報告したりするときの客観的な材料になります。
② 信頼できる人に話す
同期、先輩、師長など、信頼できる人に話すだけでも、気持ちはずいぶん軽くなります。いちばん危ないのは、ひとりで抱えこんでしまうことです。
私は上司に相談したとき、「実はその人には自分も悩んでいるの」と聞いて、自分だけじゃなかったんだとほっとしたことがあります。
事情を知っていそうな人に、早めに話してみるのもひとつの方法です。
③ 院内のハラスメント相談窓口を使う
2020年の法改正で、すべての事業主にハラスメント防止の措置が義務づけられました。病院の中にも相談窓口があるはずなので、就業規則を一度確かめてみてください。
④ 院外の相談窓口ともつながっておく
「相談したら『あなたにも原因があったのでは』と返されて、かえって居づらくなった」。そんな声は、私のInstagramに届くDMでも本当によくあります。
院内の窓口だけに頼りきらず、外の窓口ともつながっておくと安心です。
- 総合労働相談コーナー(各都道府県労働局)
- 労働組合(院内になければ、合同労組やユニオンも選択肢です)
- 各都道府県の看護協会の相談窓口
- 厚生労働省の「あかるい職場応援団」にあるハラスメントの相談窓口
⑤ 自分の気持ちを書き出してみる
気持ちをノートに書き出してみると、少し落ち着いて状況を見直せます。「何がつらいのか」「何を変えたいのか」を書いてみると、次にどうしたいかが見えてきます。
⑥ 意識して距離をとる
つらく当たってくる人とは、物理的にも気持ちの上でも距離をとる工夫をしてみましょう。担当する手術のローテーションを相談するなどして、関わる回数を減らすだけでも、ストレスは軽くなります。
⑦ 転職も選択肢に入れておく
いちばん大切なのは、あなたの心と体の健康です。環境を変えることは、決して「逃げ」ではありません。
あなたを大切にしてくれる職場は、ちゃんとあります。
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オンコールが月に何回まわってくるか、残業が実際どれくらいか、指導がどんな雰囲気か——ここは求人票に載りません。私は電話で希望を伝えて、病院探しの相談に乗ってもらいました。求人票に出てこない話が聞けます。
「まだ転職するとは決めていないんですが」と最初に言って大丈夫です。私もそう言いました。
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「指導」と「いじめ」の見分け方

手術室では、きびしい指導が必要な場面もあります。でも、それが「教育」なのか「いじめ」なのかは、見分けておいてほしいんです。
「いじめ・パワハラ ❌」の列に当てはまることが多いなら、それは「指導」ではなく「いじめ・パワハラ」かもしれません。
教える側にいるあなたへ
いじめの問題は、受ける側だけでなく、教える側の意識も変わっていかないとなくなりません。プリセプターや指導者として、私が大切だと思っていたことです。
- 感情的にならない:術中の張りつめた場面でも、落ち着いて「事実」をもとに伝える
- 「なぜ?」を説明する:理由を言わずに叱るのではなく、根拠を示して伝える
- 小さな「できた」を積んでもらう:小さな成功を認めて、自信を育てる
- 質問しやすい空気をつくる:質問や報告をしやすい雰囲気にしておく
- こまめに話を聞く:困っていることがないか、定期的に面談で確かめる
「続けられる働き方」から先に決めたほうが、早いこともあります
やりがいで選んで、生活が崩れて辞めてしまうのが一番もったいないと思っています。夜勤なし・オンコールなし・通勤◯分以内——先に外せない条件で絞ってから求人を見ると、手術室を続けられる職場が実際にいくつあるのかが数で見えます。
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いじめがきっかけで転職を考えるときに
「次の職場でも、また同じことが起きたらどうしよう…」。そう不安になるのは当然のことです。
でも、安心してください。
転職サイトを使えば、職場の雰囲気や人間関係を、入る前に聞いておくことができます。いくつかのサイトに登録して比べながら、あなたに合った職場を探していきましょう。
📋 転職先選びのチェックポイント
- プリセプター制度や教育体制が明確に整備されているか
- 手術室のスタッフ数と症例数のバランスは適切か
- 見学時にスタッフの雰囲気を直接確認する
- 離職率や在職年数を担当者に確認する
- ハラスメント防止に関する院内規定が整備されているか
おわりに:あなたの居場所はあります
今の職場の人間関係に悩んで、つらい思いをしている手術室看護師のあなたへ。
手術室でのいじめの後ろには、閉ざされた環境、張りつめた緊張感、きびしい上下関係といった、手術室ならではの事情があります。あなたが悪いわけではありません。
まずは、記録を残すことと信頼できる人に話すことから始めてみませんか。それだけでも、ひとりで抱えていた重さが少し軽くなるはずです。
個人的な悩みや相談がある方は、InstagramのDMからメッセージを送ってくださいね。私に答えられることは、お答えさせていただきます☺️
毎日つらい中で、それでも手術室に向かっているあなたは、もう十分がんばっています。どうか、自分の心と体をいちばんに守ってくださいね。
どんなに苦しい今でも、あなたに合う居場所は必ずあります。あなたの毎日が少しでも穏やかで、心地よいものになりますように。心から応援しています。
参考文献
- 厚生労働省「職場におけるハラスメント関係指針」令和2年告示第5号(2020年)
- 日本看護協会「2025年 看護職員実態調査」(2026年3月公表)
- 厚生労働省「あかるい職場応援団」
- 武田知子(監修)「NEWはじめての手術看護」メディカ出版
◆ ごあいさつ
初めまして、オペ看めろん🍈です。
この度は、数多くある文献の中から
この記事を選んでくださり、本当にありがとうございます。🙇
より分かりやすくお届けできるよう、
記事は今後も適宜、加筆・改善してまいります。
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