『泌尿器科のラパロ手術(腹腔鏡下手術)に入ることになったけれど、手順がよく分からない…』
『腎動脈や腎静脈を切離するタイミングがいつも読めず、器械の準備が後手に回ってしまう…』
『大量出血のリスクが怖くて、器械出しが不安でたまらない』
このように悩んでいる手術室看護師(オペ看)の皆さんは少なくありません。腹腔鏡下腎摘除術(ラパロ腎摘)は、泌尿器科手術の中でも基本的かつ重要な術式ですが、血管処理という大きなヤマ場があり、緊張感の走る手術です。
この記事では、腹腔鏡下腎摘除術の全体的な手術手順から、一番の関門である「腎動静脈を切離するタイミング」と器械出しのコツまで、徹底的に解説します!
腹腔鏡下腎摘除術(ラパロ腎摘)とは?基礎知識のおさらい
腹腔鏡下腎摘除術(Laparoscopic Nephrectomy)は、腎細胞がんなどの悪性腫瘍や、機能が低下した腎臓を適応として行われる手術です。開腹手術に比べて傷が小さく、術後の痛みが少ないため、現在の標準治療となっています。
| 項目 | 解説・特徴 |
|---|---|
| 対象疾患 | 腎細胞がん、腎盂尿管がん、無機能腎など |
| 体位 | 側臥位(そくがい):患側を上にした真横の姿勢をとります。体位固定の際、腕の圧迫や神経障害に細心の注意を払います。 |
| アプローチ法 | 経腹膜的(お腹側から)と後腹膜的(背中側から)の2種類があります。今回は一般的な経腹膜的アプローチをベースに解説します。 |
【ポイント】
ラパロ腎摘は、腎周囲の脂肪組織(ゲロタ筋膜など)を含めて一塊に摘出する「根治的腎摘除術」が多く行われます。
手術の標準手順(流れ)と器械出しのポイント
手術は大きく以下の7つのステップで進行します。この「全体の流れ(ロードマップ)」を頭に入れておくと、器械出しの迷いがなくなります。
- 術野消毒とドレーピング、機器セッティング
- トロッカー挿入と気腹
- 結腸の授動(テーリング)による術野展開
- 尿管の同定とテーピング
- 【最重要】腎動脈・静脈の露出と切離
- 腎臓の完全遊離・袋(バッグ)への回収
- 止血確認・ドレーン留置・小切開からの摘出・閉創




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