【手術室看護師の勉強会テーマ15選】すぐ使えるネタと進め方のコツ

オペ看の働き方
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※医療・看護ケアは各施設の方針に従ってください。手順・使用器械は施設により異なります。
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🏥 手術室の勉強会、テーマ選びに困っていませんか?

「今月の勉強会のテーマ、また何にしよう…」と悩んだことはありませんか?
手術室は専門性が高い分、テーマの幅は広いようで、いざ決めようとするとなかなか絞り込めないのが現実。
10年の現場で数えきれないほどの勉強会を企画・担当してきた経験から、新人からベテランまで使える勉強会テーマ15選を、進め方のコツとともにご紹介します。
プリセプターや主任さんの「ネタ帳」としてぜひ活用してください🌱

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手術室看護師の勉強会テーマを選ぶ3つのポイント

勉強会テーマの選び方3つのポイント。明日すぐ使えるか、自分の病院で症例が多いか、参加者の経験年数に合っているか
この3つで選ぶと参加者に刺さります

勉強会の満足度は、テーマ選びで8割が決まります。以下の3点を意識するだけで、参加者の反応が大きく変わります。

  • 現場の「困り感」に直結するテーマを選ぶ(アンケートを活用する)
  • 新人もベテランも何かひとつ持ち帰れる内容にする
  • 30〜60分で完結するボリュームに設定する(詰め込みすぎない)

【基礎編】新人・中堅向け 勉強会テーマ5選

テーマ① スポンジ・器械カウントの方法と体内遺残防止

手術室看護師として最初に身につけるべきスキルのひとつが確実なカウント技術です。体内遺残は医療事故の中でも特に重篤なインシデントにつながります。

  • カウントのタイミング(開始時・体腔閉鎖前・閉創後)
  • 二人確認の実施方法と声出し確認のコツ
  • 数が合わないときの対応フロー(医師への報告・X線確認のタイミング)

ロールプレイ形式(器械出し役・外回り役を交代)を取り入れると理解が格段に深まります。

テーマ② 清潔操作と感染予防の基本

清潔と不潔の概念は、手術室看護師のすべての行動の根底にある考え方です。新人だけでなく、ベテランでも「これでいいのかな?」と感じる場面が意外に多いものです。

  • 清潔野の範囲と維持方法(汚染ゾーンの考え方)
  • ガウンテクニック・グローブテクニックの正しい手順
  • 術野汚染が疑われたときの対応と報告の仕方

動画やイラストを使って視覚的に示すと、チーム全体のスキルアップにつながります。

テーマ③ 術中体位の種類と合併症予防

手術体位は術式によって異なり、不適切なポジショニングは術中・術後合併症の直接原因となります。長時間手術が多い施設では特に重要なテーマです。

  • 仰臥位・側臥位・腹臥位・截石位の特徴と注意点
  • 神経障害(尺骨神経・腓骨神経・腕神経叢など)の予防ポイント
  • 褥瘡リスクのアセスメントとパッドの当て方

症例ベースで「この体位のとき、どこのリスクが高いか」を議論すると実践的な学びになります。

テーマ④ 器械出し看護の基本手技

器械出しは術者と息を合わせ手術を支える、高度な集中力と判断力が求められる業務です。新人が最も不安を感じる業務のひとつでもあります。

  • 手術器械の手渡し方(角度・握り方・タイミング)
  • 術野の清潔管理・縫合糸の取り扱い
  • 術式に応じた器械台のレイアウトの考え方

先輩看護師の実演+新人実践を組み合わせた「実技勉強会」が最も効果的です。私自身、新人時代に「器械は何をしたいのか考えてみな」と教わったことが今でも指導の軸になっています。ペアン(無鈎)は先が丸いから柔らかい組織を優しく挟む、コッヘル(有鈎)は先端に歯があるから硬い筋膜をしっかり掴んで滑らない——名前で覚えるより「形と用途」で覚えるほうが、現場では圧倒的に応用が利きます。

針の湾曲(1/4・3/8・1/2 Circle)を解説した図

テーマ⑤ 術前訪問の目的と実施方法

術前訪問は患者さんの不安を軽減し、手術看護の質を高める重要なプロセスです。しかし「何を聞けばいい?」「どう記録する?」と悩む看護師は少なくありません。

  • 術前訪問で確認すべき情報(アレルギー・義歯・皮膚状態・既往歴など)
  • 患者さんへの声かけの工夫と不安の受け止め方
  • 訪問記録の書き方と術日への引き継ぎのポイント

【応用編】中堅・ベテラン向け 勉強会テーマ5選

テーマ⑥ 全身麻酔の流れと看護師の役割

全身麻酔は「麻酔科医の仕事」と思われがちですが、看護師がしっかりとサポートすることで安全性が大きく向上します。

  • 導入・維持・覚醒の流れと各フェーズでの観察ポイント
  • 気管挿管介助の手順(バッグバルブマスク・スタイレット・チューブ固定)
  • 麻酔導入時の緊急対応(気道確保困難・喉頭痙攣・アナフィラキシー)

テーマ⑦ 区域麻酔(脊椎麻酔・硬膜外麻酔)の基礎知識

整形外科・産婦人科・泌尿器科などで頻用される区域麻酔。「脊麻と硬麻、何が違うの?」と聞かれたとき、自信を持って答えられますか?

  • 脊椎麻酔と硬膜外麻酔の違い・特徴・適応術式
  • 主な合併症(全脊麻・血圧低下・術後頭痛)とその対応
  • 穿刺時の体位管理と患者説明のポイント

テーマ⑧ 緊急手術への対応と段取り

緊急手術は限られた時間の中で正確な準備が求められる、手術室看護師の実力が問われる場面です。

  • 緊急度の分類(Stat・急ぎ・準緊急)と対応フロー
  • 緊急手術セットの準備手順と優先順位の考え方
  • チームへの情報共有・連絡のコツ(誰に・何を・いつ伝えるか)

シミュレーション形式(実際にセッティングしてみる)を取り入れると、緊急時の動きが格段に速くなります。

テーマ⑨ 術中輸液・輸血管理の基礎

外回り看護師は輸液・輸血を管理する重要な役割を担います。「なぜこの輸液を使うのか」を理解できると、異常の早期発見につながります。

  • 術中輸液の種類と目的(晶質液・膠質液の使い分け)
  • 輸血の適応・準備・クロスマッチ確認の手順
  • 大量出血時のアセスメントと対応フロー(MOF予防の視点)

テーマ⑩ 手術室インシデント防止(タイムアウト・チームSTEPPS)

タイムアウトは手術室で義務化されている医療安全の要です。形骸化させないために、定期的な振り返りが欠かせません。

  • タイムアウトで確認すべき項目(患者確認・術式・サイドマーキング・アレルギーなど)
  • チームSTEPPSの基本(SBAR・CUSツールの活用法)
  • ヒヤリハット事例を使った安全文化の醸成ワーク

求人票を何時間見ても、答えが書いていない項目があります

オンコールが月に何回まわってくるか、残業が実際どれくらいか、指導がどんな雰囲気か——ここは求人票に載りません。私は電話で希望を伝えて、病院探しの相談に乗ってもらいました。求人票に出てこない話が聞けます。
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【指導者向け】プリセプター・主任向け 勉強会テーマ5選

テーマ⑪ 悪性高熱症・アナフィラキシーの緊急対応

どちらも迅速な対応が命を左右するクリティカルな病態です。チーム全員が対応手順を把握し、いつでも動けるよう定期的な学習が必要です。

  • 悪性高熱症の早期徴候(体温上昇・筋強直・CO₂増加)と治療の基本
  • アナフィラキシーのグレード分類と初期対応(アドレナリン投与のタイミング)
  • 緊急薬剤・除細動器の配置確認と定期的な訓練の進め方

テーマ⑫ ドレーン・チューブ管理の基礎

術後管理の第一歩はドレーンとチューブの正しい管理から始まります。手術室での術後申し送りの質を上げるためにも必須のテーマです。

  • ドレーンの種類(閉鎖式・開放式)と管理方法の違い
  • 排液の性状・量・色による異常の判断基準
  • 挿入部位別の観察ポイント(腹腔・胸腔・脳室)

テーマ⑬ 術後申し送りのポイントとSBAR活用法

正確な申し送りは術後合併症を防ぐ最後の砦です。手術室から病棟・ICUへの引き継ぎの質を高めましょう。

  • SBARを使った構造化された申し送りの方法と実演
  • 手術室特有の必須項目(術式・麻酔・出血量・ドレーン・体位合併症リスクなど)
  • 受け取り側が「聞きたいこと」を意識した情報の優先順位づけ

テーマ⑭ 手術看護記録の書き方と根拠

看護記録は医療行為の証拠であり、チーム間の情報共有ツールです。手術室ならではの記録項目を改めて確認しましょう。

  • 手術看護記録の必須項目(入退室時間・体位・使用器材・カウント結果・皮膚状態など)
  • アセスメントを含めた記録の書き方(事実+判断の書き分け)
  • 記録漏れが起きやすい場面とその対策

テーマ⑮ 新人指導計画の立て方(プリセプター向け)

「どうやって指導計画を立てればいい?」と悩むプリセプター必見のテーマです。OJTの質が新人の定着率と成長速度に直結します。

  • 新人の成長段階(ノービス→アドバンスドビギナー)に合わせた段階的目標設定
  • 器械出し・外回りの習得ロードマップ(3か月・6か月・1年の目安)
  • フィードバックの仕方(SBI法:状況・行動・影響を伝える)
  • 新人のメンタルサポートと「SOSサイン」の早期キャッチアップ

自分が指導者になって気づいたのは、「なんであの器械出せなかったの?」と失敗を詰めても新人は萎縮するだけということです。「あの場面、出血多くて怖かったよね。私も新人時代あれで頭真っ白になったよ(笑)」と自分の失敗談を交えて伴走し、「今日は清潔不潔だけ絶対守ろう」のようにスモールステップの目標を一緒に立てるほうが、確実に力がついていきます。

「続けられる働き方」から先に決めたほうが、早いこともあります

やりがいで選んで、生活が崩れて辞めてしまうのが一番もったいないと思っています。夜勤なし・オンコールなし・通勤◯分以内——先に外せない条件で絞ってから求人を見ると、手術室を続けられる職場が実際にいくつあるのかが数で見えます。

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まとめ:勉強会テーマ15選 一覧

15分の勉強会の進め方を示したタイムバー。導入2分、症例提示5分、ポイント解説5分、質疑3分
短くても「症例→ポイント→質疑」の型があれば成立します

【基礎編】

  • ① スポンジ・器械カウントの方法と体内遺残防止
  • ② 清潔操作と感染予防の基本
  • ③ 術中体位の種類と合併症予防
  • ④ 器械出し看護の基本手技
  • ⑤ 術前訪問の目的と実施方法

【応用編】

  • ⑥ 全身麻酔の流れと看護師の役割
  • ⑦ 区域麻酔(脊椎麻酔・硬膜外麻酔)の基礎知識
  • ⑧ 緊急手術への対応と段取り
  • ⑨ 術中輸液・輸血管理の基礎
  • ⑩ 手術室インシデント防止(タイムアウト・チームSTEPPS)

【指導者向け】

  • ⑪ 悪性高熱症・アナフィラキシーの緊急対応
  • ⑫ ドレーン・チューブ管理の基礎
  • ⑬ 術後申し送りのポイントとSBAR活用法
  • ⑭ 手術看護記録の書き方と根拠
  • ⑮ 新人指導計画の立て方(プリセプター向け)

勉強会のテーマは年間計画に組み込むと計画的に学べます。スタッフへのアンケートで「困っていること」を集め、優先順位をつけて活用してください。

新人時代の私は本当にポンコツで、毎日泣きながら帰っていました。10年の中で数えきれないほど勉強会を企画・担当してきましたが、テーマの完成度より「現場の困りごとに刺さっているか」がすべてだと今では思っています。この15選が、あなたの職場の勉強会作りの助けになれば嬉しいです。

📚 参考文献

  1. World Health Organization. WHO Surgical Safety Checklist. 2009.
  2. 日本看護協会「看護記録に関する指針」2018年
  3. Agency for Healthcare Research and Quality (AHRQ). TeamSTEPPS 2.0. 2014.

◆ ごあいさつ

初めまして、オペ看めろん🍈です。

この度は、数多くある文献の中から

この記事を選んでくださり、本当にありがとうございます。

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より分かりやすくお届けできるよう、
記事は今後も

適宜、加筆・改善

してまいります。

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