こんな経験、ありませんか?
- ⚠️ 手術中、麻酔科医に突然「輸液もっと落として(全開で)!」と言われて、理由もわからず焦ってクレンメを開けた。
- 🤔 麻酔科医や執刀医によって、輸液の種類や速度の指示が全然違って、「一体どれが正解なの?」と混乱している。
- 💧 なんとなく指示通りに繋いでいるだけで、「今の患者さんに、なぜこの輸液が必要なのか」自信を持って答えられない。
▶︎ 結論!術中輸液は“なんとなく”が一番危険です
輸液は決して「ただの水」や「とりあえずのルート確保」ではありません。
患者の循環や生命をダイレクトに左右する「薬(=治療)」なのです。
この構造さえ理解できれば、医師の指示の意図が手に取るように分かり、
「言われたからやる」看護から「考えて動ける」看護へ劇的に進化します。
1. 術中輸液の本質:ただの水じゃない
多くの新人・若手看護師が陥りがちな落とし穴。それは「輸液=ルート確保のためのただの水」という無意識の錯覚です。
しかし、手術室において「輸液」は、循環作動薬や麻酔薬と同じくらい、生体に強力なインパクトを与える「薬剤(Medical Drug)」です。
🚨 輸液=薬。誤った投与が命を脅かす
- 入れすぎ(過剰輸液):肺水腫、心不全、腸管浮腫のリスク増大など、数え切れない「合併症」を引き起こします。
- 少なすぎ(過少輸液):循環血液量が不足し、重要臓器への血流が低下。腎障害(AKI)や虚血、最悪の場合は出血性ショックへ進行します。
特に現代の手術管理では、かつての「どんどん水分を補給して尿を出させる(Liberal strategy)」から、「必要な分だけを適切に投与し、過負荷を防ぐ(Restrictive strategy / Goal-directed therapy)」方針へとパラダイムシフトが起きています。だからこそ、私たち看護師も「この量は多すぎないか?」「これは本当に必要な輸液か?」を術中モニターから評価し続ける必要があるのです。
2. 術中輸液の目的とは?
輸液の目的を知ることは、すべての判断の出発点です。術中輸液には、大きく分けて2つの絶対的な目的があります。



コメント