流産した。
いや、正確には「流産している」という進行形の方が言い方は正しいのかもしれない。
稽留流産というもので、自然に排出されるのを待ち、排出されなければ手術が必要になる、という段階にいる。
記事を公開するかどうかも迷ったけど、
今自分か感じている本音は時間とともに薄れる。
そして、感情は風化され、美化され、「本当に感じていたこと」が分からなくなる。
そう思ったのと、
自分が感じている本音は、おそらく自分だけじゃなく、共感する人もいるだろうと思い、今の正直な思いをそのまま公開することにした。
この記事は「流産した」と言われてかける言葉に悩む人と、
気持ちの整理のために誰かの体験談を読みたい人と、
自分自身がこの記憶を忘れずに、未来の誰かと接していくための記事です。
(※記事執筆日は2025年4月であり、約4ヶ月間悩みに悩んで、そのまま公開することにしました。
少々、トゲのある表現も含まれるかもしれませんが、あくまでもこれは私個人の感想なので流産直後の1人のブログ体験記事として、読み進めたい方のみ、この先も読んでいただけると幸いです。)
「流産した」と言われてかけるべき言葉は?
流産が分かった時。
その時の気持ちをうまく表現はできないけど、何かを話そうとするたびに涙が溢れた。
「悲しい」から泣いているとか、
「つらい」から泣いているとか、
そういうのじゃなくて、
自分自身でもまだ整理しきれていない気持ちが色々と溢れてきて、それが「泣く」という形で出ている気がした。
でも正直、私は「なぐさめてもらいたい」とは一切思わなかった。
よく、「流産は胎児の染色体異常が原因とされている」だから「あなた(お母さん)のせいじゃないよ」って声をかけた方が良いのかな、とか
「安静にしていれば、まだ大丈夫なんじゃない?」と希望を見せた方が良いのかなとか
「つらいよね、大丈夫だよ」と共感した方が良いのかなとか
そんな風に思う方も多いのかもしれないけど、
私は正直、「何も言ってくれなくて良い!」と思った。
(人の好意に対して失礼だ、って思われますかね。)
でも、流産した本人が
誰よりも1番、お腹にいた子供を考えていたし
誰よりも1番、今後のことを考えていた。
そして流産が分かった今、
誰よりも1番、覚悟を決めている。
誰よりも覚悟を決めてる本人に、
「言われて救われた」って思われるような言葉をかけられるのか。
言葉をかけるなら。
そこまで考えて、言葉をかけてほしい。
逆に、「正直、そこまで考えて声をかけなきゃいけないなんて面倒くさい」「どうせ感じ方は人それぞれだしね」と思うなら、
何も言葉はかけないでほしい。
安易な言葉をかけられるくらいなら、何も言われない方がまし。
ちょっと、文章に棘がありますね;;
でも、本音はそんな風に思いました。
それって無視するってこと?
安易な言葉をかけるくらいなら、何も言わない方がまし。
でもそれは「無視すること」とは違います。
ただ、その人のことを思っている。
ただ、その人のことを心配している。
言葉がなくても、それだけで通じるものです。
人はそんなに馬鹿ではないので、
いくら言葉が巧みでも、そこに気持ちがないと
その言葉すら薄っぺらくなるものです。
気持ちがないなら、言わない方がまし。
そんな風に思います。
言葉に正解はない
言葉って、むずかしいです。
気持ちがあっても、間違った言葉を使えば、意図しないニュアンスで伝わってしまう。
正しい言葉だったとしても、相手の感情によっては、マイナスに捉えられてしまう。
「この言葉を言えば間違いない!」っていう正解があれば迷うこともないのですが、そんなものはなく・・・
言葉に正解はないなと常々思います。
言葉をかけない=不親切?
「なにか言葉をかけないと、気の利かない人だ」って思われるんじゃないか、って思う方も多いかと思いますが、、、
大丈夫です。
「気の利かない人だって思われたくなくて、声をかけてきたんだな」っていう所までバレてます(笑)
要は大事なのは
「その言葉に気持ちがあるかどうか」
伝わる人にはちゃんと伝わります。
なにか無理に言葉をかけなくても、
一緒にいるだけでも、
いつも通りの感じでいることも、
言葉がなくてもちゃんと伝わります。
そして、
「それがありがたい」って
心の底から感謝します。
今の私自身が唯一求めるのは、そこかなと思います。
「いつも通り、接してくれること。」
いつも通りでいい
結局、一周回って、「いつも通りの感じで接してくれること」が本当にありがたいです。
こういう時、1番つらいのが
「周りから色んな言葉が飛んでくること」
何がしんどいって、流産したことはもちろん辛いけど、それと同じくらいに周りからあれやこれやと色んなことを言われることもしんどいです。
もちろん、悪意あって言ってるわけじゃないことは、分かります。
分かるんだけど、頂く言葉の全てに「心からありがたい」とは思えないのが
正直な本音です。
本当に辛いからこそ、そう思うのかもしれません。
言葉って、むずかしいですね。
元気な時なら、「そういってくれて、ありがとうございます!」って笑顔で答えられるんですが、
元気じゃない時ほど「ありがたく思える言葉」は限られます。
結局、「いつも通り接してくれる」ことが1番ありがたいんです。
まとめ
流産を経験して、今感じていることを正直に書いてみました。
患者側の気持ちになってはじめて、
「いかに自分のこれまでの言葉が薄っぺらいものだったか」反省させられました。
「何か言わないと!」と思って、言葉をかけ集めていたのは自分だったなと。
どんなにAIの発達してる現代だって、
言葉の正解は見つけられない。
ただ、その人を見守ること。
ただ、その人を思うこと。
今の私はそんなことを思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
⦅しんどい⦆を⦅楽しい⦆に

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