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オペ看ってどう勉強すれば良い?

みんなの勉強方法を知りたい!
手術室看護師って独特の世界で、最初は何から手をつければいいか分からず不安になりますよね。
「手術の全体像がつかめない…」「先輩の動きが早すぎてついていけない…」そんな悩みも、勉強ノートを軸に整理していくことで、だんだん“見える景色”が変わってきます。
今回紹介する勉強ノートの作り方7ステップは、実際に私が現場で10年間試行錯誤してきた結果「1番実践で活かせる!」と辿り着いた勉強法です。
仕事中のメモをどう活かすか、帰宅後にどうまとめれば知識が定着するか、イレギュラー対応をどう記録していけば自信につながるかまで、実例付きでぎゅっとまとめました。読み終える頃には「これなら私もできそう!」と前向きに思えるはずです。
今からでも大丈夫。
一緒にステップを踏みながら、着実に力を伸ばしていきましょう。
この記事で分かること
✅ 手術室看護師の勉強ノート作り方7ステップ
✅ 10年目オペ看が教える勉強法と現役手術室看護師の実際の声
★《オペ看めろんの解説記事》術式ごとのまとめ記事はこちら
★《オペ看の参考書》厳選11冊を紹介しています
手術室看護師の勉強ノート作り方7ステップ
Step1:診療科ごとにノートを分けて準備する

手術室の勉強ノートは、まず“診療科ごと”に分けておくと後から整理しやすくなります。特におすすめなのはルーズリーフ形式。
新しい情報をどんどん追加しやすく、術式が増えても柔軟に対応できます。診療科ごとにファイルを分けても良いですし、ひとつのファイルで「仕切り」をつけてもOK。
また、術式マニュアルは病院ごとにA4のPDFや紙で配布されることが多く、A4サイズのファイルだとそのまま挟めて便利です(オペ看めろんもA4派でした)。
ただ、持ち運び重視ならB5やA5など小さめサイズでも問題ありません。大切なのは「継続して使えて、必要なときにすぐ取り出せること」です。
Step2:勉強ノート内で術式ごとにページを分けて書く

勉強ノートは“術式ごと”にまとめるのが最も効率的です。まず最初の1ページ目には「どんな手術なのか?」の概要で記載します。ここでは難しい医学書のように細かく書く必要はなく、手術の目的とゴールをつかむ程度で十分です!
特に再建が必要になる手術は、「切除した後に、どのように繋がるのか?」を理解することが難しいと思います。
例えば、心外の弓部大動脈置換術や外科の膵頭十二指腸切除術など
✅解剖が難しい手術
✅再建が複雑な術式
に関しては、文章で手術手順を理解するのが難しいため、一度自分で絵を描いてみることをおすすめします。(絵心が無くても大丈夫です!)
自分で描いてみることで、再建後の状態や解剖を理解でき、手術の流れを理解することにつながります。
その後に、使用する器械の流れ・外回りの動き・注意点などを整理していくことで、手術全体の流れが理解しやすくなります。
Step3:外回り看護・器械出し看護に分けてまとめる

手術室看護師の業務は、大きく「外回り」と「器械出し」の2つ。混同して書いてしまうと復習がしづらくなってしまうため、ノートの中でも明確に分けて記載するのがおすすめです。
器械出しは術野の流れを中心に、外回りは手術環境の整備や準備物品の把握を中心にまとめると、理解しやすい構成になります。多くの新人さんは“どこまでが外回りの仕事で、どこからが器械出しの観察ポイントか”が曖昧になりやすいため、ノートの段階で切り分けておくと実際の動きも格段にスムーズになります。
Step4:【器械出しの勉強ノート】手術の流れに沿って使う基本的な器械をまとめる

器械出しの勉強は、「手術の流れ」と「使用する器械」をセットで覚えるのが最短です。例えば開腹手術であれば、「最初の皮膚切開時は有鉤鑷子・No.21メス・電気メスを使う」というように、タイミングごとに使用器械が決まっているため、流れと一緒に覚えると記憶の定着が一気に上がります。
「その器械がどの場面で何のために使われるか」を書いておくと、器械出しとしての判断力も育ちます。
Step5:【器械出しの勉強ノート】イレギュラーな場合の対応方法や事例ごとにまとめる

器械出しの勉強ノート後半では、通常の流れだけでなく「イレギュラーが起きたときの対応」を記録しておくことが重要です。
まず、出血時に使用する止血鉗子やサクション、追加デバイスなど、緊急対応で求められる器械を一覧化しておくことで、実際の現場でも落ち着いて対応できます。また、使用頻度は低いものの、症例によっては必要になる器械や薬剤(癒着防止剤、特殊なデバイスなど)もまとめておくと、突然の使用指示にもすぐ判断できるようになります。
さらに、症例特有の“特別例”は別ページで詳しく残すと便利です。たとえば、BMI高値の患者でロングタイプのラパロポートを使用したケース、筋鈎を長いタイプに変更したケースなど、実際に担当した場面の対応を記録しておくと、次に似た症例が来たときの大きな助けになります。イレギュラーは経験したときが一番の学びどころ。ノートに残すことで、自信にもつながり、器械出しの成長スピードがぐっと上がります。
Step6:【外回りの勉強ノート】術式ごとの外回りポイントを整理する

外回りの勉強ノートページでは、その術式で必要となる“術前準備”と“手術中に求められる役割”を中心にまとめます。
まず、体位に応じたベッド作成方法や固定で使用する物品(例:ソフトナース・ピュアフィックス・除圧用クッション・固定器など)をリスト化。
体位が違うだけで必要物品が大きく変わるため、術式ごとに書き残すのが大切です。
次に、術式特有の薬剤や準備物品も記録します。
例として、臓器の重さを測るための測り、デバイス本体、サクションボトル、腹腔鏡手術で使用するイリゲーション用生食や加圧バッグなど。ただし、施設によって運用が異なるため、自分の病院の流れに合わせて整理することがポイントです。
“この術式の外回りはこれを準備しておけば安心!”というページを作るイメージでまとめていくと、自信につながりやすくなります。
Step7:【外回りの勉強ノート】イレギュラーな場合の対応方法や事例ごとにまとめる

器械出しの勉強ノートと同様に、外回りの勉強ノートでも通常の準備内容に加えて「イレギュラーが起こったときの対応」を整理しておくと、現場での判断が格段に速くなります。例えば、予定よりも体位固定に時間がかかったケースや、患者の体格差により標準の固定具が使用できず、追加のクッション・固定器具を準備したケースなど、実際に体験した内容を具体的にメモするのがポイントです。
さらに、特殊体位や患者の状態に合わせて“例外的に必要になった物品”(厚めの除圧材、追加のパッド、保温の強化が必要だった事例など)を記録しておくことで、先読みの精度が高まり、外回りとしてのレベルアップにつながります。「イレギュラーの記録=未来の自分への一番のサポート」であり、外回り看護の質を大きく向上させるポイントです。
10年目オペ看が辿り着いた最速勉強法
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| ① 仕事中のメモ | きれいにまとめようとせず、とにかく「忘れないため」に単語レベルで書き留める。内容よりスピードを優先してOK。 |
| ② 帰宅後のまとめ | 仕事中のメモを診療科ごとのノートへ整理し直す時間。清書・追記・調べ直しで“実践で使えるノート”に育てる。 |
| ③ 先輩に質問 | 復習していて分からないことは早めに聞くのが最速。曖昧なまま進めず、その場で解決して定着率UP。 |
| ④ 器械出し後のメモ | 器械出しは忘れやすいので“清潔野を離れた直後”が最重要タイミング。流れ・器械・注意点をすぐ簡易メモ。 |
仕事中のメモでは「綺麗にまとめようとしない」がコツ!
仕事中のメモは“綺麗に書かない”ことがコツです。手術中はとにかく時間がないため、ポケットサイズの小さなメモ帳を1冊持ち歩き、気づいた点・学んだ点・先輩からののアドバイスなどを単語レベルでサッと書き留めます。
「何についてのメモか」「思い出せるキーワードは何か」さえ残っていれば十分。ここで丁寧に整理しようとすると書く時間もなく、かえって「他の大事なこと」を聞き逃してしまうことがあります。
この段階では、診療科ごとに分ける必要もありません。時系列でも書きなぐりでもOK。
重要なのは、“後でノート化できる素材を持ち帰ること”。10年目の私が感じるのは、完璧なメモより「思い出せるメモ」が最速で成長する土台になるということです。
帰宅後や休日に「仕事中のメモ」を整理し、診療科別ノートへまとめる
仕事中に書き留めたメモは、帰宅後や休日に【診療科ごとのノート(まとめ方は記事冒頭の手術室看護師の勉強ノート作り方7ステップにて解説)】へ整理してまとめていきます。ここで初めて内容を構造化し、外回り・器械出し・準備物品・注意点などに分類していきます。
また、その日の業務で理解が浅かった部分や、文章化が難しい部分は、ノート後半に用意した「イレギュラー対応」「特別例のまとめ」ページに追記してもOKです。こうして“実践で使えるノート”へ育てていくことで、同じ失敗を繰り返さず、次の症例で必ずレベルアップできます。
特に新人時代は、帰宅後のまとめが成長速度を一気に上げるポイント。
復習でつまずいた時は、早い段階で先輩に質問する
復習していると、「これ何について書いたんだっけ?」「急いで書きすぎて読めない」「意味が思い出せない…」ということが必ず出てきます。こうした“つまずいたポイント”は、放置せず早い段階で先輩に質問して解決するのが最速の成長につながります。
仕事中に聞けなかった場合でも、次の日の朝や空き時間に「昨日のこのポイントが分からなくて…」と伝えればOK。質問することで理解が深まるだけでなく、先輩から“その術式のコツ”や“裏情報”を教えてもらえることも多く、大きな学びにつながります。
不安のまま進むと、誤った覚え方をしてしまったり、次の症例でまた同じ所でつまずいてしまうことも。
「分からない」をそのままにしない。この姿勢こそが、経験年数に関係なく一番早く成長する近道です。
器械出し後は「忘れる前に」メモ!
術野でメモを取れない場面が多いため、「器械出し中に使用した器械を忘れてしまった!」というオペ看も多いと思います。
そのため清潔野から離れたタイミングなどで“忘れないうちに簡易メモ”を残しておくことが非常に大切です。
その後、落ち着いた時間に丁寧にまとめ直すことで、器械の使い方や意味も理解しやすくなります。
みんなはどうやって勉強してる?実際の声を紹介!
ここからは、オペ看めろんのインスタグラムに届いた手術室看護師の実際の声を紹介させて頂きます!(※DM掲載は許可得ています)





【オペ室看護師の勉強まとめ】ノート作り方が分かれば怖くない!
手術室看護師の勉強は、覚えることも多く最初は誰でも圧倒されます。ですが、どんなベテランも最初は同じように不安を抱え、少しずつ経験を積んで今に至っています。
大切なのは「完璧を目指すこと」ではなく、「今日できる一歩を積み重ねること」。仕事中のメモをざっくり残す、帰宅後に自分の言葉でまとめ直す、分からないことは早い段階で先輩に聞く——この小さなサイクルを続けることで、知識は確実に自分のものになります。
器械出しのイレギュラー対応や外回りの判断など、難しそうに見える部分も、ノートを通して事例を積み重ねていくと、ある日ふと「分かる」「できる」に変わっていきます。
不安になることもあると思いますが、大丈夫。
手術室の勉強は最初こそ難しく感じますが、一歩ずつ積み重ねれば必ずできるようになります!焦らず、できることから一緒に頑張っていきましょう。
⦅毎日がつらい。もしそう感じる人がいたら⦆






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