「背骨を金属やネジで固定する手術」って、一体どんな感じなのか?
腰や背中の痛みで病院受診すると、この手術方法を提案されたことのある方、いらっしゃるのではないでしょうか?
今回はこの「背骨の固定手術」について解説します🦴
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この手術は後方椎体間固定術と呼ばれ、主に以下の人が適応疾患となります
- 腰椎変性すべり症
- 分離すべり症
- 腰部脊柱管狭窄症
- 腰部椎間板ヘルニア
- 圧迫骨折
「すべり症」とは、腰椎が元々ある位置からずれてしまう状態のことを指し、腰椎がずれることによって脊柱管が狭くなり、神経が圧迫されて腰痛や下肢のしびれなどの症状が出ます
「腰椎椎間板ヘルニア」については別のブログで詳しく解説しているので、ぜひこちらも参考にしてください
どんな手術なのか?
「脊椎固定術」は2つ以上の骨(椎体)をネジなどで連結する手術です
たとえば、すべり症などで椎体が出てしまっている場合、その椎体を取り除き、
椎体の代わりとなる人工のもの(ケージ)を入れ、入れたケージの前後の椎体にネジ(スクリュー)を打ち込み、その上からプレートと呼ばれる板のようなもので固定することで、
正常な背骨の形を取り戻す手術です
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後方椎体間固定術の流れ
後方椎体間固定術の手術手順について解説していきます🌟
入院病棟から手術室へ向かう
当日は入院病棟からベッドやストレッチャーに横になった状態で手術室へ向かいます
手術室へ行く時の持ち物や、外す物については以下のリンクを参考にしてください👜
手術室前で御本人確認
手術する対象者と患者さん本人が同一であることを確認するために
フルネームでの氏名や生年月日、手術部位などの確認をします
全身麻酔と挿管(そうかん)の実施
確認が終わったら、麻酔をかけていきます
今回の手術は全身麻酔で行うものですが、施設や病院によっては全身麻酔と局所麻酔を併用して行う場合もあります
麻酔方法については以下のサイトを参考にしてください🌟
全身麻酔がかかったら、
挿管といって、喉に管を入れる処置を行い、人工呼吸に切り替えます
腹臥位(ふくがい)となる
背中の手術となるため、手術中はうつ伏せでの手術となります
このうつ伏せの体勢を「腹臥位」といいます
麻酔がかかり、患者さんは意識が無くなった後で行うので、医師や看護師で患者さんをうつ伏せの状態にします
手術開始
手術の体勢を取ることができたら
いよいよ手術開始です
- 腰や背中など、今回手術する部分の皮膚を切開します
- 皮膚や筋肉を避けながら、腰椎の後ろ側まで到達します
- 棘突起(きょくとっき)と呼ばれる「背骨の飛び出している部分」を切除し、椎弓の一部を切除します
- 脊髄を避けて保護しながら椎間板を切除します
- 切除した椎間板の部分に自分の骨を入れます
- 切除した椎間板の部分に「ケージ」と呼ばれる人工物を挿入します。このケージが椎間板の代わりとなり、椎間の安定を保つことができます
- 固定したい椎間と椎弓の根本部分にそれぞれドリルで穴を開け、ネジ(スクリュー)を挿入します
- ネジ同士をロッドと呼ばれる金属の棒で固定し、さらに椎体を安定させていきます
- スクリューとロッドでの背骨の固定が終わったら、背中を生理食塩水で洗い、皮膚を閉じます
- 手術終了
手術終了→腹臥位から仰向けへ戻る
手術が終わったら、麻酔が覚める前に
うつ伏せの状態から、仰向けの状態へと体勢を戻します
麻酔終了、退室
仰向けの状態に戻ったら、麻酔を覚ましていきます
無事に麻酔から冷めたら、手術から病棟へと戻ります
まとめ
背骨をネジなどの金属で固定する手術「後方椎体間固定術」について解説しました🦴
背中や腰に痛みのある方や、病院で手術を提案されて悩んでいる方はぜひ参考にしていただけると幸いです🤗
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