腰椎椎間板ヘルニアと言われたら?【腰椎椎間板ヘルニアについて解説】

整形外科
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腰に痛みがあり、病院へ行ったら「腰椎椎間板ヘルニア」と診断された方、またご家族や身近な人が診断されことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

また、「ヘルニア」という言葉は聞いたことがあるけれど、どんな病気なのか、イマイチはっきりしない方も多いかと思います

腰椎椎間板ヘルニアはどんな病気なのか、そしてどんな治療が必要になるのか、解説します🍀

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腰椎椎間板って、腰のどこにある?

「腰椎椎間板」は腰にある椎間板のことで、

「椎間板」は椎体と椎体の間に存在しています

分かりやすく言うと、背骨と背骨の間にはクッションのような緩衝材になるものが入っており、このクッションの役割をしているものが「椎間板」です

「ヘルニア」って何?

「ヘルニア」とは、身体の中の一部が、あるべき場所から出てきてしまった状態のことを言います

たとえば、

おへそが出ている状態、いわゆる「でべそ」は、生後間もなくへその緒が取れた後に、おへそがとびだしてくる状態のことで、おへそのヘルニア(臍ヘルニア)と呼ばれます

どんな症状が出る?

  • 腰や臀部に痛みが出る
  • 下肢にしびれや痛みが放散したり、足に力が入りにくくなる
  • 背骨が横に曲がり、動きにくくなる
  • 重いものを持つと腰の痛みがつよくなる

治療の種類

治療には大きく分けて保存的治療と手術の2種類があります

保存的治療

腰椎椎間板ヘルニアの8割は自然経過で軽快します

そのため、保存的療法と呼ばれる治療法を行います

保存的療法には、安静・腰椎コルセットの装着・腰椎牽引療法・腰部のマッサージなどの理学的療法などがあります

また、痛みが強い場合は、腰部硬膜外神経ブロックなどの鎮痛を目的とした治療法も行われます

手術療法

保存療法で症状が良くならない場合には、手術が必要となります

手術は大きく分けて内視鏡を使って手術する方法と、使用しない方法があります

内視鏡を使用しない手術方法【Love法】

全身麻酔をかけた後にうつ伏せになり、背中から腰の皮膚を5センチほど切り、椎間板ヘルニアを取り除いていく手術です

椎間板ヘルニアを取り除くと、神経の圧迫も取り除くことができます

内視鏡下での椎間板切除術【MED法】

内視鏡を使用しながら椎間板ヘルニアを取り除いていきます。

そのため、Love法に比べて、背中を切る長さが半分くらいで済みます

小さな傷で済むので、切らなければいけない筋肉も少なくなり、手術後の痛みも少なくなりますが、手術可能な施設や医師は限られます

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腰椎椎間板ヘルニアの手術の流れ

ここではより多くの施設で行われる【Love法(内視鏡をしない手術方法)】手術の流れについて解説していきます⭐

手術室への入室

入院している病棟から手術室へ移動します

手術室に行くときの持ち物や、身につけているもので外さなければならない物については以下のサイトを参考にしてください👜

手術室へ入室したら、心電図モニターや血圧計などの必要なモニターを装着します

その後、麻酔を投与するための点滴注射を行い、麻酔の導入に移ります

麻酔の導入~手術体位

点滴から麻酔薬が投与され、麻酔がかかっていきます

麻酔がかかったら、手術体位をとります

手術体位とは、手術をしやすいような体の体勢をとることを指し、

今回の手術の場合は、【腹臥位(ふくがい)】という、うつ伏せの体勢をとり

腰を天井に向けた状態で手術していきます

全身麻酔の仕組みについては以下のリンクも参考にしてください

手術開始

  1. 腰部の真ん中に皮膚切開を行い、腰椎の後方(椎弓)に付着している筋肉を剥離します
  2. 腰椎の後方部分の一部の骨を削っていきます
  3. 黄色靭帯(腰にある靭帯)を切除後、圧迫されている神経根を確認します
  4. 神経を保護しながら、圧迫原因となっている椎間板ヘルニアを摘出します
  5. ヘルニアを取り除いた後、ドレーンという排液用の管を腰内に留置します
  6. 手術終了

まとめ

腰の痛みをきっかけに、腰椎椎間板ヘルニアとなる方も多くいらっしゃると思うので、ぜひ記事を参考にしていただけると幸いです🌟

また、腰の痛みは誰しも経験するものと思いますが、強い痛みが続く場合は早めに受診されることをおすすめします😀

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