『簡単なようで奥が深い!?』抜歯の手順【歯科口腔外科・抜歯の手術看護手順を解説!】

オペ看勉強まとめ
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『抜歯の手術手順について知りたい』

『抜歯時の介助でのポイントを学びたい!』

『歯科口腔外科での手術看護ポイントを知りたい』

このように思う手術室看護師に向けて

今回は抜歯の手術看護手順について解説していきます!

『抜歯(ばっし)』とはどのような手術?

「虫歯」や「歯の根が割れてしまっている」など理由により歯を抜かなければならない場合の治療方法となります

抜歯は歯科クリニック等にて局所麻酔下で行うことのできるものも多いですが、

歯の根の深さや歯の位置によっては歯科口腔外科にて、全身麻酔下で行う場合もあります

患者入室~麻酔導入・挿管・手術体位固定

手術患者の入室時に必要な確認事項についてや

麻酔導入〜挿管までの手順は以下の記事を参考にしてください

抜歯手術は仰臥位で手術を行います

手術体位固定時の外回り看護のポイントや気を付けるべき注意事項については以下を参考にしてください

抜歯の手術準備

口腔内洗浄

手術開始前に口腔内の洗浄を行います

口腔内洗浄時は生理食塩水もしくは、イソジンガーグル・イソジン消毒液を含む生理食塩水を使用し

200~500ml程度の口腔内洗浄を行います

術野消毒

眼窩下部から耳介部の前方までを消毒します

抜歯用ドレープ使用&吸引チューブセッティング

①抜歯用ドレープを使用し、ドレーピングを行います

②吸引チューブ(サクションチューブ)をセッティングします

抜歯部への局所麻酔

局所麻酔薬を切開予定部の粘膜下へ注射します

抜歯の手術開始

開口器の設置

口腔内へ開口器をかけます

外回り看護ポイント

開口器を使用すると、口唇や口角の皮膚損傷が起こりやすくなります

そのため、開口器の使用前後で患者口唇部の観察を行い、術前後での評価ができるようにしましょう

また乾燥の強い方や、長時間手術の場合は

あらかじめ開口器使用前にアズノール軟膏や口唇部用軟膏を塗布することも有効です

口腔粘膜切開

口腔粘膜切開を行います

器械出し看護ポイント

口腔粘膜切開時は

☆No.10メス・No.11メス

☆マニキュア

☆歯科用鋭匙

☆歯科用鑷子(有鉤鑷子・無鉤鑷子)

☆ランゲンベック扁平鉤

を使用するため、器械台上へ準備します

骨削除

抜歯用医療機器(インプラントメッドなど)を使用し、抜歯部の骨を削除していきます

歯の分裂

抜歯予定の歯を分裂させます

歯の脱臼

抜歯予定の歯の脱臼を行います

抜歯を行う

抜歯鉗子を使用し、抜歯します

器械出し看護ポイント

抜歯鉗子には「上の歯用のもの」と「下の歯用のもの」があります

器械出し看護師は術野を見ながら、対応する抜歯鉗子を渡していけるようにしましょう

また、根本に歯が残っている場合には残根鉗子を使用します

抜歯部から出血が見られる場合は吸引チューブやガーゼを使用し、止血を行います

粘膜の縫合

抜歯部の粘膜縫合を行います

器械出し看護ポイント

縫合前に器械出し看護師はガーゼカウントや器械カウントを行い、口腔内に体内遺残が無いことを確認します

抜歯の手術看護手順まとめ

今回は抜歯の手術手順について解説しました

✅抜歯の手術手順について知りたい方

✅抜歯時の介助でのポイントを知りたい方

✅歯科口腔外科での手術看護ポイントについて学びたい方

このような手術室看護師はぜひ記事を参考にしてください!

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