『もうちょう』と言われたら?盲腸手術の流れ

消化器外科
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盲腸(もうちょう)は、虫垂炎(ちゅうすいえん)や「アッペ」と呼ばれ、子どもに起こることが多いですが、大人にも起こります

今回は盲腸手術について解説します⭐

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『もうちょう』ってどんな病気?

盲腸とは、腸の一部である虫垂に急な炎症が起こる病気です

虫垂への血行が悪くなった時に炎症を起こすことが多く、

ふん石(消化管の内容物が固まったもの)などの異物が原因で虫垂が閉塞したり、

虫垂がねじれたりすることが原因としてあります

また、食べ過ぎ・飲み過ぎ、不規則な生活、便秘、過労などの日頃の習慣が虫垂炎を起こすこともあります

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盲腸って、そもそもどこにあるの?

盲腸は、大腸の一部のことを指し、お腹の右下あたりにあります

盲腸の下部には細い管状の突起した部分がありますが、それを「虫垂」と呼びます

お腹の中の右下あたりにある大腸の初めの部分を盲腸といいますがその下部から出る細い管状の突起した部分を虫垂といいます

盲腸になったらどんな症状がでるの?

「お腹の右下あたりが痛む」という症状が有名ですが、

最初は虫垂の根元が詰まって圧迫されるため、最初の症状としてはみぞおち辺りに痛みが出ることが多く、吐き気や下痢を起こすこともあります

それから徐々に右下腹部へと痛みが移動し、時間が経つほどひどくなります

子どもの場合は、痛みを伝えるのが難しいため、「熱が出ている」、「食欲がなさそう」、「食べものを吐いてしまう」などの症状で気づく場合が多いです

炎症がひどくなると高熱が出て、お腹を触られるだけでも強い痛みを感じるようになります

もしも盲腸を放置していたら、どうなる?

虫垂炎は虫垂が炎症を起こし、化膿している状態です

放置すると虫垂内に膿がたまり、それが右下腹の痛みや発熱の原因となります

さらに悪化すると虫垂に穴があき、膿が腹腔内へ流れ出てしまい、

腹膜炎となる可能性もあるので要注意です

治療には何があるの?

盲腸の治療には【薬での治療】と、【手術】の2種類があります

  1. 薬での治療
    • 症状が軽い場合はこの治療方法となります
    • 抗生剤を投与しながら経過観察し、炎症を鎮めます
    • 薬のみでの治療は、再発のリスクもあるため、途中で外科的治療に変更になる場合もあります
  2. 手術(外科的治療)
    • 虫垂を切除する手術です
    • 開腹手術と腹腔鏡下手術の2種類の方法があります
    • 炎症がひどい場合は腹腔鏡では手術できないため、開腹手術となる場合があります

開腹手術と腹腔鏡手術の違いについては以下の記事も参考にしてください

盲腸の手術方法

ここではよく行われる腹腔鏡手術での盲腸手術について説明していきます⭐

手術室に行くときの持ち物や、身につけているもので外さなければならない物については以下のサイトを参考にしてください👜

手術室への持ちもの

麻酔が導入され、深い眠りに入ったら、いよいよ手術が始まっていきます

具体的な手術の流れに沿って説明します

  1. 腹腔鏡ポートを挿入する
    • メスでお腹に3〜4箇所の穴を開けます
    • 開けた穴に腹腔鏡ポートを挿入します
  2. お腹を炭酸ガスで膨らませる(気腹)
    • 腹腔鏡手術をするための空間をお腹の中に作ります
  3. 腹腔鏡用の鉗子(かんし)を使って組織剥離
    • 組織同士はお腹の中で圧縮されて、くっついています。なので、虫垂に辿り着くまでに、組織と組織を剥がしていきます
    • 虫垂を隣の組織から剥がします
  4. 虫垂切除
    • エネルギーデバイス(超音波電気メス)などを使用し、虫垂を大腸から切り離します
    • 切り離した虫垂を、体の中から取り出します
  5. 閉創
    • 腹腔鏡ポートのために開いた皮膚の穴を針糸で閉じます
  6. 手術終了

手術が終わったら、麻酔から覚まして、病棟へ戻ります


まとめ

盲腸とは、どんな病気なのか

どんな治療が必要となるのか、

また盲腸手術の流れについて解説しました

盲腸と診断された方、またはそのご家族の方はぜひ参考にしていただけると嬉しいです😊

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