バイクリルとPDSの使い分けは?縫合糸の種類を看護師向けに解説!

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中堅オペ看
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バイクリルとPDSってどう使い分けてるの?

新人オペ看
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縫合糸の種類を看護師向けに教えてほしい!

「数多くの縫合糸をどのように使い分けているのだろう?」「手術で使用する縫合糸は種類が多くて分からない!」と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

この記事では、縫合糸の種類をはじめ、バイクリルとPDSの使い分けについても看護師向けに解説します。

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縫合糸にはどんな種類があるの?

【図解】縫合糸の種類

吸収糸と非吸収糸

合成糸と天然糸

ブレイドとモノフィラメント

縫合糸の使い分けは?

吸収糸と非吸収糸の使い分け

合成糸と天然糸の使い分け

ブレイドとモノフィラメントの使い分け

バイクリルとPDSの違いとは?

バイクリルの特徴

吸収期間:約60-90日

特徴:

  • 組織反応が少ない
  • 結紮しやすく、扱いやすい
  • 初期強度が高い

主な用途:

  • 皮下縫合
  • 筋膜縫合
  • 血管結紮

など

PDSの特徴

材質: ポリジオキサノン 吸収期間: 約180-210日 特徴:

  • より長期の支持力が必要な場合に適する
  • 組織反応が非常に少ない
  • バイクリルより柔軟性がある

主な用途:

  • 腹壁閉鎖
  • 筋膜縫合
  • 小児心臓外科手術

など

バイクリルとPDSはどう使い分けている?

バイクリルとPDSは共に吸収性縫合糸の一種ですが、それぞれ特徴があり使い分けられています。看護師の方々向けに、これらの縫合糸の特徴と使い分けについて解説します。

バイクリルとPDSの主な違い

バイクリルとPDSは張力維持期間が異なります。

  1. バイクリル:
    • 張力維持期間:約2~4週間
  2. PDS:
    • 張力維持期間:約6週間

主な違い:

  • PDSはバイクリルよりも2週間長く張力を維持できます。
  • PDSは比較的長期の支持力が必要な場合に適しています。
  • バイクリルは中期的な支持力が必要な場合に適しています。

バイクリルとPDSの使い分け基準

PDSはバイクリルよりも2週間以上長く張力を維持できます。そのためPDSは比較的長期の支持力が必要な場合に適しています。

一方でバイクリルは中期的な支持力が必要な場合に適しています。

消化管などの治癒が比較的早い組織の場合

➡短期間の張力維持で十分なめ、バイクリルを使用するケースが多い

皮膚の真皮など治癒に時間がかかる組織の場合

➡長期間の張力が必要なため、PDSを使用するケースが多い

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縫合糸の種類とバイクリル・PDSの使い分けのまとめ

この記事では縫合糸の種類とバイクリル・PDSの使い分けについて看護師向けに解説しました。

実際の臨床現場では、それぞれの縫合糸の特性を考慮しつつ、手術内容・縫合部位・患者の状態・医師の好みなどを総合的に判断して縫合糸が選択されます。

ぜひ参考にしてください。

※また実際に使用する縫合糸については施設でのルールや医師の指示に従って頂くようお願い致します。

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