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- 手術の器械出しを担当するようになったが
- 器械台準備がニガテ…
- 器械出しの並べ方を教えて!
器械出しをするようになって、最初のハードルとなるのが「器械台の整理」です。
この記事では、最高の結果を出すための器械台準備マニュアルを公開しています。
器械出し看護を始めたばかりのオペ看や勉強したい方はぜひ参考にしてください。
この記事がオススメな人
✅ 器械出し看護を始めたばかりのオペ看
✅ 器械台準備がニガテなオペ看
✅ オペ看初心者の方
器械台準備のコツとは?
器械台準備のコツは、器械台上のスペースを十分にとった上で、器械を並べることです。
つい焦って、滅菌トレーから使用する器械を出してしまいたくなりますが、まずは器械を並べるためのスペースを確保することが大切です。
また器械準備の際は、優先順位を考えながら段階を踏んで準備することが重要です。
以下の【器械台準備】器械出しの並べ方で詳しく解説していきます。
器械出しが「どこに立つか」で並べ方が変わる

器械台準備では、器械出し看護師がどこに立つかによって、並べ方が変わります。
上記の写真のような立ち位置の場合、器械出し看護師は手術患者さんの右側に立っています。
その場合、器械台上の滅菌トレーは器械出し看護師の右手側にくるように準備します。
反対に、器械出し看護師が手術患者さんの左側に立つ場合、器械台上の滅菌トレーは器械出し看護師の左手側にくるように準備します。
滅菌トレーを術野側から遠ざけて置くのはなぜ?

器械台の滅菌トレーを術野側から遠ざけて置く理由とは?
- 滅菌トレーの器械は最も清潔度が高いため
- 執刀医への器械出しをしやすくするため
滅菌トレーの器械は最も清潔度が高いため
器械が入っている滅菌トレーは、器械台上にて術野側からできるだけ遠い位置に置きます。
なぜなら滅菌トレーに入っている器械は、準備している器械の中で最も清潔度が高いためです。
もちろん手術で使用する器械はすべて清潔ですが、「清潔度」といってレベルが異なります。
術野で使用すればするほど、血液や体液の付着などで清潔レベルがどんどん下がります。
そのため器械台上の清潔度は、術野側から遠い方が清潔度が高いとされ、より清潔度の高い場所に「最も清潔度の高い滅菌トレーを置く」という考え方です。
また「器械が長いあいだ空気に触れていると清潔度が下がる」という考えから、長時間手術では一度器械を新しいものに交換する場合もあります。
執刀医への器械出しをしやすくするため
器械台の滅菌トレーを術野側から遠ざけて置くもう1つの理由は、執刀医への器械出しをしやすくするためです。
器械台の術野側(執刀医がいる方向)に滅菌トレーがあると、滅菌トレーが障害物となり、器械出しがしにくくなります。
また手術ごとに使用度の高い器械は、あらかじめ滅菌トレーから取り出して器械台上に並べて置く方が、器械出しはしやすくなります。
このような理由からも、滅菌トレーは術野側から遠ざけて置きます。
【器械台準備】器械出しの並べ方

器械台の準備は以下の順番で行うのがスムーズです。
- 器械台のスペースを確保する
- 滅菌トレーの位置を定める
- 電気メス・サクション・デバイスの組み立て
- 必要な器械を並べる
- メスなど鋭利な器械を並べる
また器械を並べ始める前に、まずは器械カウントやガーゼカウントなど、器械と医材のカウントを行う事が重要です。
器械台のスペースを確保する

焦って滅菌トレーから使用する器械を出してしまいたくなりますが、まずは器械台のスペースを確保することが優先です。
ガウンやガーゼなどの器材がセットとなっている「キット」を開いただけの状態や、器械台上が整理されていない状態で、さらに滅菌トレーから器械を出してしまうと、より整理しにくくなります。
卓子を2つ使用して器械出しする場合は、メインで使う器械台上にあるガウンやガーゼなどの器材を、一度サブの卓子に移動させることで、メインの器械台スペースを確保します。
卓子を1つ使用して器械出しする場合は、目皿と反対側の端にまとめておくのがオススメです!
滅菌トレーの位置を定める
次に滅菌トレーの位置を定めます。
ここでは、器械出し看護師が手術患者さんの左側に立つ場合を仮定して、器械台準備時の並べ方を解説します。
まず器械台上の滅菌トレーは器械出し看護師の左手側(自分から向かって左側)にくるように準備します。
電気メス・サクション・デバイスの組み立て

電気メス・サクション・デバイスのセッティングは好みのタイミングで良い(いつでも良い)のですが、私は器械を並べる前に実施しています。
開腹手術では、
- 電気メスのハンドピースに先端をつける
- サクションチューブに吸引管をつける
- 使用するデバイスの組み立て(一体型のものが増えており、不要なことあり)
などが必要です。
電気メスやサクションは、手術開始前の最初のセッティング段階で接続するため、先に組み立てています。
(優先順位が先のものから準備していく、という考えです。)
また広いスペースの方が、デバイス類の組み立ては行いやすいため、器械台上に器械を並べる前に行っています。
必要な器械を並べる

器械台上のスペース確保と、滅菌トレーの位置を決めてから必要な器械を並べ始めます。
基本的には、向かって右側から使用する順番に並べます。
基本的な開腹手術では以下の器械を並べておきます。
開腹手術で使用する主な器械
- 短い有鉤鑷子(コウピン)×2本
- 短コッヘル×6〜8本
- 短ペアン(曲)×6〜8本
- 短クーパー(曲)×1本
- ミクリッツ腹膜鉗子×4本
- 短い筋鉤(ランゲンベック扁平鉤)×1セット2本
- 長い筋鉤(ランゲンベック扁平鉤)×1セット2本
- 腹壁鉤(わん鉤)大・小×1セット2本ずつ
- 長鑷子×2本
- ケリー鉗子×2本
- ライトアングル×2本
- 長クーパー(曲)×1本
- メッツェンバーム剪刀×1本
各術式に合わせて、これらに必要な器械を追加したり、減らしたりしていきます。
(開腹鈎も使用しますが大きいため、使用する直前まで滅菌トレーに入れたままにすることが多いです。)
またメインの手術操作では使わないものの、最初のドレーピング等では以下の器械が求められることがあります。
ドレーピング時に使用する器械
- 鈍クレンメ(布鉗子)×4〜6本程度
- 真っ直ぐの短クーパー(雑剪)×1本
ドレーピングや器械のセッティングで使うことが多いため、準備しておくとスムーズです。
メスなど鋭利な器械を並べる

メスや針糸など鋭利なものは、安全のためにできるだけ後から準備します。
開腹手術ではNo.21の円刃を使用するため、準備します。
メスの柄にメス刃を装着する方法
- メス刃の先端側を、鈍クレンメ(布鉗子)などの鉤がついていない鉗子で把持します
- メスの柄を利き手と反対の手に持ちます
- メスの刃を把持した鉗子を利き手で持ちます
- メスの柄のくぼみに、メス刃がはまるようにスライドさせます
- 鉗子を使用し、メスが装着されたことを確認します
メスや針糸などは鋭利なもの同士をまとめたエリア(鋭利ゾーン)を作ります。
器械台の手前側は、手に触れやすく危険なため、鋭利ゾーンは器械台に対して向かって奥側、かつ滅菌トレー側に作ります。
【オペ看勉強用】器械出し並べ方のまとめ
器械台の準備は、
- 器械台のスペースを確保する
- 目皿の位置を定める
- 電気メス・サクション・デバイスのセッティング
- 必要な器械を並べる
- メスなど鋭利な器械を並べる
この順番で行うとスムーズです。
焦っているとつい、目皿から使用する器械を出してしまいたくなりますが、まずは器械を並べるためのスペースを確保することが大切です。
初心者の方は苦手意識のある方は参考にしていただけると幸いです。
めろんブログでは「器械出しが恐怖」「オペ看護が苦手」という方が、「オペ看護が楽しい」と思えるように日々、記事作成を行っているので、少しでもお役に立てると幸いです。
また、「もっとこんな記事が欲しい」などのご意見もお待ちしております。





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