子どもの気管支喘息『かぜとの違い』ってなに?

麻酔&手術看護
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「ぜんそく」は大人だけではなく、子どもにもよく起こる病気です

「ぜんそく」はなぜ起こるのか、またなぜ繰り返してしまうのか

今日は喘息について解説していきます

気管支喘息(きかんしぜんそく)とは何か?

気管支喘息とは、アレルギーや、気道(喉の空気の通り道)の炎症などにより、気道が狭くなってしまう状態です

喘息と風邪のちがい

喘息の特徴には

呼気性喘鳴(息を吐くときに胸からゼーゼー、ヒューヒューという音がすること)を3回以上繰り返す

②1回の呼気性喘鳴と、次の呼気性喘鳴の間には無症状な時期が一週間以上ある

があります

たとえば、お子さんが風邪をひいたときに咳き込む様子があり、その時にはじめて「呼気性喘鳴がある」といわれた場合、翌日もゼーゼー、ヒューヒューとしていても2回目の呼気性喘鳴とは数えません

咳の風邪が治った後、少なくとも一週間以上たってから、再び「呼気性喘鳴があります」といわれた時を2回目と数えます


このように数えて、3回以上の呼気性喘鳴がみられる場合は、ただの「風邪」ではなく

「小児ぜんそく」である可能性があります

子どもが喘息発作を起こしてしまうきっかけ

喘息発作が起こるきっかけとしては以下のものが挙げられます

  1. 気道のウイルス感染
  2. アレルギー原因物質への暴露
  3. 空気汚染
  4. 受動喫煙(タバコをすっている人の煙を吸う事)
  5. 気象(温度、湿度、気圧の変化)
  6. 心因、ストレス、疲労、睡眠不足
  7. 遺伝性(親族の方に喘息持ちの方がいる)
  8. 運動時などに冷気が気管へ入ること

喘息は治る病気?

喘息は、1~2歳をピークとして発症することが多いです

その後の経過には個人差がありますが、60~70%の多くは思春期になると自然に治っていきます

子どもの喘息を治すためには?

喘息の治療には薬物療法があり、「発作を予防するための薬」と「発作が起きたときに発作を収める薬」の二種類があります

発作を予防するための薬

喘息は、発作を繰り返していると気管支の炎症が収まらず、気管支が攣縮(れんしゅく)しやすくなります(より発作をおこしやすい状態となります)

そのため、日ごろから発作を予防するための薬を継続して服用することが重要となります

  • ロイコトリエン拮抗薬【オノン錠・シングレア錠・キプレス錠・インタール】
    抗アレルギー薬で、オノン錠・シングレア錠・キプレス錠は飲み薬です。インタールは吸入のお薬です。小さいお子さんの場合は、ご自宅での吸入器で服用する形となります
  • ステロイド吸入薬【フルタイド・キュバール・パルミコートなど】
    アレルギーの炎症を直接抑える薬です。ステロイド薬には様々な種類があり、その方の年齢などによってお薬の種類を決めていきます。

発作が起きたときに収める薬

発作が起きた時に、気管支を広げるためのもので、「気管支拡張剤」と呼ばれます

飲み薬・吸入の薬・貼り薬などの種類があり、発作が起きた時に使用します

喘息を治すためには、環境を整えることも大事

また、喘息を治すためには薬物療法だけではなく、こまめな掃除などで環境を整え

アレルギー物質の原因となるものを減らすことも重要です

まとめ

今回は子どもの喘息について解説しました👦

喘息を持つお子さんがいるお母さん・お父さんはぜひ参考にしていただけると幸いです

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