子育てしながら効率よく勉強する方法は?看護師と育児の両立のリアル

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看護師として働きながら子育てをしていると、「勉強する時間なんて全然ない」と感じる方も多いと思います。特に手術室のように専門性が高く、日々新しい知識や技術を求められる現場では、復習や予習をしたい気持ちはあっても、現実的に時間を確保することが難しいのが実情です。

私自身も出産・育休を経て復帰したときに、子育てと仕事の両立の大変さを痛感しましたし、同じように小さい子どもを育てながらオペ室で頑張っている仲間をたくさん見てきました。そんな中で気づいたのは、「効率よく勉強する」以前に、まず「勉強すること自体が大変」だという前提を受け入れることが大切だということです。

この記事では、子育てと看護師の仕事を両立しながら、少しでも効率的に学びを続けるためのヒントをお伝えします。

子育てしながら勉強することの現実

仕事と育児の両立は想像以上にハード

子どもを保育園に迎えに行き、帰宅してご飯を作り、洗濯を回して、子どもに食べさせながら自分も食事をして、お風呂に入れて、寝かしつける…。気づけば夜10時を過ぎている、という生活リズムは、多くのワーキングマザー・ファザーにとって当たり前になっています。

この流れの中に「机に向かって勉強する時間」を確保するのは至難の業です。もちろん理想としては毎日30分でも勉強に充てたいところですが、現実的には「寝かしつけと一緒に寝落ちしてしまう」という日も多いはず。

だからこそ、「勉強する時間がないのは当たり前」と受け止めた上で、自分に合ったやり方を見つけていくことが大切です。

「効率よく」よりも「その場で解決する」意識

勉強を効率的にする方法としてよく言われるのが「隙間時間の活用」や「短時間集中」ですが、それ以上に大事なのは「わからないことをその場で解決すること」です。

先輩から教わったことを「帰ってから調べよう」と思っても、帰宅後は育児と家事で手一杯。結局調べられずに翌日を迎え、また新しい情報が入ってきて…と、わからないことがどんどん積み重なっていきます。

現場で疑問が出たらできるだけその場で解決する、これが子育て看護師にとって最も現実的で効率的な勉強法だと思います。


実践できる勉強の工夫

メモは「キーワード」で残す

看護師の現場は常に慌ただしく、長い文章をメモする余裕はありません。私が意識しているのは「キーワードだけを残す」ことです。

例えば「PD術の吻合部分」や「腸の切離部」など、思い出すきっかけになる単語だけを書いておく。後で見返したときに、その場面や先輩の説明が頭の中で蘇るようにするのがポイントです。

文章で残そうとすると時間がかかるだけでなく、結局書ききれずに中途半端になってしまいます。キーワードメモは短時間で済むうえ、後から復習する際にも役立ちます。

勤務中に工夫してメモを取る

手術室勤務では「すぐにメモを取りたいけれど清潔野に入っていて書けない」という場面も多々あります。そんなときは滅菌ペン(Fペン)を借りて、ガウンや器材の袋の裏紙にさっと書き残す、という方法をとっていました。

もちろん清潔操作や状況に配慮する必要はありますが、「忘れる前に残す」工夫を持つことが重要です。

隙間時間を活用する

机に向かって1時間勉強するのは難しくても、5分や10分の隙間時間なら作れることがあります。

・出勤前の電車の中でメモを見返す
・寝かしつけ後の5分で今日の復習を書き出す
・移動中にスマホのメモ機能で疑問点を整理する

こうした「細切れの学び」を積み重ねることが、忙しい中でも続けられるコツです。


子育て中の看護師が直面する壁と向き合い方

「勉強する時間がない」という葛藤

子育てをしていると「自分は勉強ができていない」「知識が追いついていない」と不安になることがあります。ですが、それは自分が怠けているわけではなく、環境がそうさせているだけ。

大事なのは「できない自分を責めないこと」。育児をしながら看護師を続けているだけで十分頑張っています。その上で、できる範囲の工夫を少しずつ積み重ねていけばよいのです。

新卒時代とは違う大変さ

子育てしながらオペ室に復帰すると、新卒1年目とはまた違う大変さがあります。覚えることの多さに加えて、時間的・体力的な制約も大きい。そのため「学びが追いつかない」という焦りを感じやすいです。

このとき大切なのは「完璧を目指さない」こと。100点を狙うのではなく、「今日はこれだけできたから良し」と小さな達成感を積み重ねることが、心の余裕につながります。


勉強以外で大切にしたいこと

人間関係のストレスとの付き合い方

子育て中の看護師にとって、人間関係のストレスは勉強以上に大きな壁となることがあります。「誰が正しいか」「誰が悪いか」を考えるのではなく、「どうすればお互い気持ちよく働けるか」に視点を置くことが大切です。

全員が前向きに「もっと良くするには?」と考えられる環境があれば、ストレスは大きく減ります。そのためにも、自分の心の余裕を保つ工夫(小さな成功体験や学びの継続)が欠かせません。

自分を追い詰めない

「勉強しなきゃ」「復習しなきゃ」と思うほど、できなかった自分を責めてしまいます。でも、子育ても看護も十分にハードです。まずは「できなくて当たり前」と思い、無理のない範囲で続けていくことが大切です。


まとめ

子育てをしながら看護師として働き、さらに勉強を続けるのは本当に大変です。机に向かって長時間集中する時間はなかなか取れません。だからこそ大切なのは、

・その場で疑問を解消する
・キーワードでメモを残す
・隙間時間を活用する
・完璧を求めず小さな達成感を大事にする

という工夫です。

子育ても看護もどちらも手を抜けないからこそ、「効率のよさ」より「無理なく続けられるやり方」を探すことが大切です。

勉強が思うようにできなくても、毎日頑張っている自分をぜひ認めてあげてください。そして、同じように奮闘している仲間がいることを忘れずに。小さな工夫を積み重ねながら、無理なく成長を続けていきましょう。

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