尿管ステント手術を徹底解説!ダブルピッグテール・プッシュカテーテル・ガイドワイヤーはどの順番で留置する?オペ看勉強用

泌尿器科
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尿管ステント留置術は下半身麻酔で行われることが多く、15~30分程度の比較的短時間の手術です。

しかし「尿管ステント留置術はどのような方法で手術を行うのか?」、「尿管とはそもそもどこにあるのか?」など疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

この記事では尿管ステント留置術の手術手順マニュアルを解説していきます!

【この記事で分かること】

✅ 尿管ステント留置術の手術手順

✅ ダブルピッグテール・プッシュカテーテル・ガイドワイヤーの留置手順

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尿管とは?尿管の役割について

尿管(にょうかん)とは、腎臓と膀胱を結ぶ管のことで、腎臓で作られた尿を膀胱へ運ぶ役割があります。

尿は腎臓で作られたのち、尿管を通って膀胱に流れ込んでいきます。

尿管には「ぜん動運動」と呼ばれるゆるやかな波打つような動きをする働きがあるため、尿は少量ずつ膀胱へ送られていきます。

また、尿が腎臓側へと逆流することを防ぐために、尿管の膀胱への開口部は、膀胱の収縮時に自然に閉じるようにできています。

ちなみに、「尿道」とは膀胱から尿が体外への排泄される部分を指します。

尿管ステントとは?尿管ステント留置の目的

尿管ステントとは、尿管に入れる管(チューブ)のことです。

上記でも説明したように、腎臓で作られた尿は尿管を通り膀胱で溜められます。

しかし、尿管に結石ができるなど何らかの原因で尿管が圧迫されると、尿が膀胱へと排泄されなくなるため、尿路感染や発熱の原因となります。

また、尿が膀胱へと排泄されないと、腎臓に尿が溜まる「水腎症(すいじんしょう)」を引き起こす可能性があり、腎臓の機能の低下や、腎不全などの原因となります。

尿管ステントは、尿管に「ステント」という直径約2mm、長さ約30cm程度の管を入れることで、尿管が塞がらないようにし、尿の流れを保ちます。

尿管が塞がれてしまう原因とは?

尿管が塞がれてしまう主な原因には次の3つが挙げられます。

①尿管結石
②骨盤内腫瘍のリンパ節の転移で尿管が圧迫される
③手術の影響での尿管のむくみ

<実際の手順>尿管ステント(ダブルピッグテール・プッシュカテーテル・ガイドワイヤー)のセッティング

ダブルピッグテール・プッシュカテーテル・ガイドワイヤーを組み合わせる

①ダブルピッグテール末端部を切断し、開口部からガイドワイヤーを挿入します

②ダブルピッグテール両端のループを直線状に伸ばします

③ガイドワイヤー末端からプッシュカテーテルを挿入し、ダブルピッグテール断面に合わせるように装着します

④プッシュカテーテルでダブルピッグテールを押し出さないように注意しながら、器械台上に準備して置いておきます

内視鏡での尿管口の確認

①尿道から内視鏡カメラを膀胱まで逆行的に挿入します

②膀胱内にある尿管の出口を探します

【膀胱鏡で尿管口を見つけるコツとは?】

尿管は左右に2本あり、それぞれ左右の腎臓につながっています。

そのため尿管口は膀胱内壁の左右に1つずつあります。

内視鏡カメラを通して画面上で見ると、尿管口は「はっきりと穴が開いている」ように見えるのではなく、「組織の一部にやや窪んでいるように見える」のが特徴です。

そのため思ったよりも尿管口が分かりにくく、見つけ出すのに時間がかかる場合があります。

膀胱内のやや上側で左右に1つずつある窪みが、尿管だと思って注意して観察しましょう。

尿管ステント(ダブルピッグテール・プッシュカテーテル・ガイドワイヤー)の挿入

尿管ステント(ダブルピッグテール・プッシュカテーテル・ガイドワイヤー)を尿管内へ進める

①尿管口位置に内視鏡カメラを合わせながら、あらかじめセットしておいた尿管ステント(ダブルピッグテール・プッシュカテーテル・ガイドワイヤー)を尿管口から尿管内へ進めます

②造影剤を使用して、尿管内を進める尿管ステントの位置を確認しながら、腎臓側に向かって挿入を進めます

ダブルピッグテール先端が腎盂内に到達したことを確認

①ダブルピッグテールの先端が腎盂内に到達したら、ガイドワイヤーの挿入を止めます

②ガイドワイヤーを保持しながらプッシュカテーテルを押し進め、再度造影剤を使用し、画面上でダブルピッグテールの先端が腎盂内でループを形成したことを確認します

ガイドワイヤーの抜去

ダブルピッグテール末端をプッシュカテーテルで支えながら、徐々にガイドワイヤーを抜去します。

プッシュカテーテルの抜去

膀胱内で末端側にループが形成されたことを確認し、プッシュカテーテルを抜去します。

尿管ステント留置の完了

尿管ステントはステントの両側がくるくると丸まった形をしており、腎臓側と膀胱側で引っかかって固定されるようになっているため、基本的にはズレることなく尿管に留置されます。

無事に尿管ステントが挿入されたら、尿道から挿入していた内視鏡カメラを抜き、手術が終了です。

尿道留置カテーテル(バルーンカテーテル)の挿入

手術終了後しばらくは、尿道留置カテーテルと呼ばれる管を「尿道」に留置します。

これは、膀胱にたまった尿を体外へ排泄するための管となります。

尿管ステント留置後は血尿(血が混じった尿)が出やすいため、排泄される血の量が正常かどうかを判断することにも使用されます。

尿管ステント留置術終了と麻酔の終了

下半身麻酔の場合は、手術が終わったあともしばらく下半身の感覚が麻痺した状態が続きます。

しばらくしてから、両下肢の感覚は戻りますが、感覚が完全に戻る前に、少し足が痺れるような感覚を覚えることがあります。

尿管ステント手術のまとめ

尿管ステント手術は15~30分程度で実施できる身近な手術です。

スムーズな手術実施のためには、内視鏡にて尿管を探すまでの時間をかけすぎないことや、尿管ステントを不潔にしないことなどが重要です。

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