【帝王切開(カイザー)の器械出しポイントは?】オペ看勉強用の手術手順

産婦人科・乳腺外科
この記事は約15分で読めます。

※この記事はPRを含みます

『帝王切開術の器械出しを行う時、焦って緊張してしまう・・・』、『妊婦さんへの看護で注意すべき外回り看護について知りたい!』、『帝王切開術(カイザー)器械出しのコツを知りたい』

このように思う手術室看護師のために、この記事ではオペ看勉強用として帝王切開術(カイザー)の手術看護ポイントを解説します。

【この記事で分かること】

✅ 帝王切開術(カイザー)の手術手順

✅ 帝王切開術の器械出し看護コツ

✅ 妊婦さんへの看護で注意すべき外回り看護

★器械台準備のコツを知りたい方はこちらを参考にしてください⇩

  1. 帝王切開(カイザー)の外回り看護ポイントとは?
  2. 帝王切開(カイザー)器械出しのコツとは?
  3. 【帝王切開術(カイザー)の手術手順】患者入室〜脊髄くも膜下麻酔
    1. 帝王切開(カイザー)の患者入室・本人確認
      1. 【外回りポイント】帝王切開では妊婦のバースプランを確認しておくことが重要!
    2. 脊髄くも膜下麻酔の実施
      1. 【外回り看護ポイント】帝王切開術準備中の「仰臥位低血圧症候群」に注意が必要!
  4. 手術体位固定【仰臥位もしくは砕石位】
  5. 術野消毒〜電気メスなどのセッティング
    1. 術野の消毒
      1. 【外回り看護ポイント】消毒前までに患者観察を行うのがベストな理由とは?
    2. ドレーピング
      1. 【外回り看護ポイント】ドレーピングで顔が覆われないように注意!
    3. 電気メスなどのセッティング
      1. 【外回り看護ポイント】超緊急カイザー「グレードA」では、電気メスとサクションが即座に使用できることが重要!
  6. タイムアウト&手術開始
      1. 【外回り看護ポイント】「手を握る」などのタッチングが手術看護では重要
  7. 皮膚切開~膀胱子宮窩後腹膜の切開
    1. 皮膚の切開
    2. コッヘル止血鉗子で筋膜把持・筋膜の切開
    3. ミクリッツで腹膜把持・腹膜の切開
    4. ミクリッツで膀胱子宮窩後腹膜を把持・膀胱子宮窩後腹膜切開
  8. 子宮壁切開・卵膜破膜
    1. 子宮壁の切開と拡大
    2. 卵膜の破膜を行う
      1. 【器械出しのコツ】卵膜穿刺後に吸引した羊水は捨てずにとっておく?
  9. 胎児の娩出~臍帯切断
    1. 児頭の娩出
      1. 【器械出しのコツ】児頭娩出時は鉗子類をすべて器械台上に戻すことが重要!
    2. 臍帯の挟鉗(臍帯クランプ)
      1. 【器械出しのコツ】双胎(ふたご)のときは第一子と第二子の取違えに注意が必要!臍帯挟鉗(臍帯クランプ)がポイント
    3. 臍帯の切断
      1. 【器械出しのコツ】臍帯クランプ~臍帯切断時に使用する器械とは?
  10. オキシトシン製剤(アトニン)の子宮内注射・胎盤の娩出
    1. オキシトシン製剤(アトニン)の子宮内注射
      1. 【帝王切開(カイザー)で、なぜオキシトシン製剤(アトニン)を子宮内へ注射するのか?その効果とは?】
    2. 胎盤の娩出
      1. 【外回り看護ポイント】胎児の娩出以降は出血に羊水も含まれることに注意!
  11. 子宮壁縫合~膀胱子宮窩腹膜縫合
    1. 子宮壁の縫合
      1. 【器械出しのコツ】子宮壁の縫合前にガーゼや器械の子宮内への遺残が無いことを確認!
    2. 膀胱子宮窩の腹膜縫合
  12. ダグラス窩の止血確認
  13. 頸管拡張【※頸管拡張は行わない場合もあり】
      1. 【帝王切開(カイザー)で頸管拡張を行う目的とは?】
  14. 腹膜縫合~皮膚縫合・閉創
  15. 膣内の観察
  16. 【※シロッカー手術(子宮頸管縫縮術)を受けている場合】縫縮テープ抜去
  17. 帝王切開(カイザー)終了~患者退室
  18. 【帝王切開(カイザー)の手術手順】まとめ

帝王切開(カイザー)の外回り看護ポイントとは?

帝王切開(カイザー)の外回り看護ポイントは以下の7つです。

  1. 妊婦のバースプランを確認しておくことが重要
  2. 帝王切開術準備中の「仰臥位低血圧症候群」に注意
  3. 消毒前までに患者観察を行うのが理想
  4. ドレーピングで顔が覆われないように注意
  5. 超緊急カイザー「グレードA」では、電気メスとサクションが即座に使用できることが重要
  6. 「手を握る」などのタッチングが手術看護では重要
  7. 胎児の娩出以降は出血に羊水も含まれることに注意

詳しくは帝王切開術(カイザー)の手術手順内で1つ1つ解説していきます。

帝王切開(カイザー)器械出しのコツとは?

帝王切開(カイザー)の器械出しのコツは以下の4つです。

  1. 卵膜穿刺後に吸引した羊水は捨てずにとっておく
  2. 児頭娩出時は鉗子類をすべて器械台上に戻すことが重要
  3. 双胎(ふたご)のときは第一子と第二子の取違えに注意が必要!臍帯挟鉗(臍帯クランプ)で区別をつける
  4. 子宮壁の縫合前にガーゼや器械の子宮内への遺残が無いことを確認する

以下の帝王切開術(カイザー)の手術手順内で詳しく解説していきます。

【帝王切開術(カイザー)の手術手順】患者入室〜脊髄くも膜下麻酔

帝王切開(カイザー)の患者入室・本人確認

①手術当日、患者は病棟看護師とともに手術室へ向かいます

②手術室入室前に患者の本人確認を行います

【外回りポイント】帝王切開では妊婦のバースプランを確認しておくことが重要!

外回り看護ポイント

外回り看護師は病棟看護師からの申し送り時に、妊婦のバースプランを確認しておきましょう。

帝王切開を受ける妊婦の中には、「本来であれば自然分娩の予定だったが急遽、帝王切開になってしまった方」や「予定日よりも早く帝王切開となってしまった方」など様々な方がいます。

外回り看護師は妊婦のバースプランを意識し、急な帝王切開であってもできる限り妊婦のバースプランに沿った看護を提供できるように工夫しましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました